平戸海 (境川・西小結)
豪ノ山との押し相撲同士の一戦。
臆せずに前に出て(強烈な)突き放し。一気に勝負をつけた。
5場所連続の勝ち越し、実力・人気ともに上昇中。
地道な鍛錬の積み重ねで、相撲に厳しさが増してきたか。
さらに白星を追加し、番付を上げたいところ。24歳。
正代 (時津風・東前頭10枚目)
琴勝峰との対戦。
がっぷり胸が合い、力勝負になった。
ちぎって捨てるかのような上手投げ。取り直し後の一番です。
3日目からの6連勝は立派。
この6連勝中は前に出る積極的な相撲が目につく。
なんてったって元大関。ツボにはまればまだまだ相手を一蹴するだけの力はある。32歳。
遠藤 (追手風・西前頭14枚目)
先場所約8年ぶりに、十両へ陥落。
そこで12勝を上げ、1場所で幕内復帰。
6日目から6連勝で勝ち越しリーチがかかった北勝富士戦。
柔らかな体・柔軟な体躯がいきて、送り出し。
取組後の勝ち越しインタビューでは
「体がうまく動いてくれたんでよかった」
「何が良かったのか分からない。たまたまが重なっているだけ」
「また明日、土俵に上がれるように、そして相撲が取れるように準備します」
と、次々に淡々と「遠藤節」が炸裂したようである。33歳。
新進気鋭、前途洋々の新三役。
実力・キャラクター的に侮れない元大関。
かつては永谷園CMキャラクターまで務めた貴公子。
なんとも個性豊かな面々が勝ち越しを決めた12日目でした。