「碇ブラザーズ」の上等な前半戦

 「藤ノ川」という四股名にまだ私は耳と意識に馴染んでこない。
先場所までの若碇は新入幕で迎えた今場所、連日大健闘である。
ここまでの相撲を見直してみた。
目の付いたところでは、初日の新入幕決戦・対草野を(負けはしたが)土俵際まで追い詰め、4日目(取り直しまでもつれたが)琴勝峰の重たそうな突っ張りにもめげず(目尻を切り流血までした)翌5日目には翠富士を吊り上げ、6日目・琴栄峰を首投げで切って落とし豪快さを見せつけ、6連勝できていた御嶽海に土俵際ギリギリで突き落とし逆転勝利。
本当によくやっている。
この必死さ・懸命さが良い。
伊勢ノ海部屋伝統の四股名を受け継いだ新入幕。
どこまで勝ち星を伸ばし、存在感を発信し続けてくれるか。

弟・碇潟(いかりがた)も昨日の7日目で早々と4連勝で勝ち越しを決めている。
プロ4場所目。25戦して6回しか負けてない。
先場所、初の幕下で3連勝のあとの4連敗。少し番付を下げたが、昨日、勝ち越しを決めた相手は貴闘力次男の納谷であった。

父・元前頭大碇の血を受け継ぐサラブレッド。
前半戦好成績のもと、明日からの後半戦に挑む。

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