隆の勝、今場所も輝けるか!? 2024秋場所初日

 今場所もよろしくお願いします。

先場所準優勝(優勝次点)の余勢を駆って、覚醒・進化した姿を見せ続けられることができるか、隆の勝。東前頭筆頭に番付された今場所初日の対戦相手は大関・豊昇龍。
豊昇龍が張り差しに出たが、全く威力・効果がなく隆の勝の攻勢を許す形になり、そのまま一気に押し出し。
豊昇龍は大関として相応しくない一番。隆の勝は今場所も活躍を継続できるか期待したくなる存在に感じた(まだ一番だけだが)

先々場所の覇者・大の里
熱海富士相手に大苦戦。立ち合いすぐの左上手で熱海富士が主導権を握る。大の里も不利な体勢から熱海富士を起こしつつ前へ。熱海、左から上手投げで崩しながら寄って出た。土俵際の攻防で大の里のはたき込みが決まった。物言いつくも軍配通り。
上体の柔軟性・すんでの勝負勘で拾った勝ち星か。白星発進で結果オーライ、内容は全くもって褒められたものではない初日の大の里であった。

尊富士は西十両11枚目に番付されて今場所を迎えた。
新十両・スピード出世の大青山相手に、頭からの立ち合い、左からの厳しい攻めで寄り切り。
新十両を封じた、何もさせなかった。
どこまで足の状態が良くなっているのでしょうか。着実に回復してるのだったら、期待大ですね。

今場所もこの精神で↓↓↓

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阿炎に続け!錣山の次鋒

 先代親方(寺尾)が亡くなって8ヶ月
現親方(豊真将)が継いでからの錣山部屋はどんな顔ぶれ・有望力士はいるのか。

青狼、彩、王輝などの元関取が近年引退している。

現役部屋頭の阿炎(東関脇)に続くのは誰だ。

西幕下15枚目の峰刃(みねやいば)が、錣山の現在No.2・次鋒になる。

埼玉県草加市出身。
小学3年から相撲を始め、わんぱく相撲出場歴あり。
中学・高校と全国大会で実績を上げている。
東京農業大学に進学するも2年で中退。
錣山部屋を選んだ理由は、相撲を始めた草加相撲練修会の監督が前・師匠の寺尾と同じ高校だったそうです。

2019年3月初土俵。
同期に時疾風・北の若・吉井・大辻と関取として名を馳せている者・幕下ホープ(上位でよく聞く名前)が揃っている。

順調な出世・番付上昇を続けるも、目の病気(2021年・網膜剝離、2022年・眼窩底骨折)で休場する苦労があった。

ここ8場所、4勝と3勝が続いている。
ここ(幕下上位・力士養成員)から突き抜けるには、関取を掴み取るのに必要なもの・装備するものって何なのか。そろそろこの壁を乗り越えてほしいものだ。

幕下優勝を2回取り逃がしている。
1回目は元十両・竜虎
2回目は現役十両・玉正鳳

実弟が翔大夢(しょうたいむ)東序二段28枚目(最新番付)同じ錣山部屋所属
やっぱりちょっと兄と似ている↓↓↓

昨年3月の北の若戦。
十両の土俵に颯爽と登場でしたが、相撲では勝っていたのですが逆転負けを喰らってしまいました。詰めが甘かったですかね。

目の疾患に不安はないのか。
秋場所の活躍を祈念いたします。

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旭富士正也は強いんです!

旭富士正也

第63代横綱
幕内優勝4回
1992年1月場所限り引退

引退から32年余り

余程の相撲ファン・マニアでない限り、この表面上の実績・字面だけでは「印象が薄い」「思い出しにくい」と言った方が多いのではないか。

現・伊勢ヶ濱親方の略歴である。

現役時代の経歴(場所別成績)を見るに、特に大関時代は安定どころか、かなりの実績を残していた。
在位17場所で14勝4回・13勝2回・12勝4回・11勝2回・ひと桁勝利5回、負け越し(かど番経験)なし・休場なしと素晴らしい数字。

横綱時代を回顧すれば、在位9場所と短命だったが
14勝・13勝・12勝各1回に11勝が2回(9場所のうちの最初の5場所でこの成績)
最後は膵炎や脊髄分離症で苦しみ、休場が多くなり引退を決意したそうです。

※現理事長の北勝海に決定戦で2度敗れ優勝を逃している(これはいずれも大関時代)

ここ数年、横綱大関がどうにも不甲斐ない。
今回、元大関がまた一人増えてしまった(陥落2回目だが)
それらの事が関係してか、関脇以下力士の優勝がよく見られる昨今である。

旭富士が現役大関だった35年ぐらい前の上位陣の顔ぶれ・力士として日頃の食事や稽古(トレーニング方法)は決して現在と一括りに出来ないが、それにしてもこの現状は惨めな印象を拭えない。

引退後、育てた関取は優に10人を超える名伯楽。

定年(停年)まであと1年を切った。
年寄・伊勢ヶ濱の行方はどうなるのか?
照ノ富士に譲る言わば「既定路線」でいくのか、再雇用(参与)の道を歩むのか。

旭富士正也としての現役時代と
伊勢ヶ濱正也としての親方業・力士育成の実績を重ね合わせると超一流の「相撲人」である。

ウルフ・千代の富士に勝って3回目の優勝を決めた1990年名古屋場所・千秋楽の一番。

元・幕内、幕下59枚目の両雄

 番付発表があった。
上の方(幕内)から見渡してみる。

「新」とか「再」とか入れ替わりがある中で、目に留まったのは幕下下位(しかも59枚目)
かつては幕内まで番付を上げた両雄がここに番付されていた。

東・矢後、西・天風。
共に押尾川部屋所属。

矢後は丸2年、天風に至っては6年以上もの間、「関取」としてのスポットライトを浴びてない。年齢も矢後30歳、天風33歳といつしか30歳を過ぎている(調べたらこの2人、誕生日も1日違いみたいで。天風7月7日・矢後7月8日だそうです)

4年前の2020年に両膝半月板の除去手術以来、ゆるやかに存在が色あせつつあるのか、それに平行するかのようにここ数年は両膝にサポーターを施している印象のある矢後。
一方の天風も、右膝の関節が外れるという大ケガがあったようで(2018年)その後の番付変遷を見ていると、この辺から低迷があるようだ(一時は最大で序二段まで番付を下げたようだが、諦めることなく頑張っている)

性格的には「冗談のひとつも言わない堅物」という矢後に対し
「讃岐の口車」と言われるほど口達者な天風。
タイプ的に真逆とも言えるこのベテラン同部屋コンビに、現在関取不在が続く(元・豪風師匠)押尾川の存在をどんどん世間に発信してほしいものだ。

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大吉は大当利できるのか

 珍名の館・珍名力士の宝庫こと、式秀部屋。
師匠・10代式秀こと元・北桜。

力士数は名古屋場所限りで引退した小山桜を除き、14名(番付外の薩摩桜も含めて)

一部その珍名を抜粋。
冨蘭志壽

爆虎神
宇瑠寅
など。

その中で極まりない珍名と言ったらば、やはり大当利だろうか(私のこじつけもあるが)

大当利 大吉は1999年11月27日に埼玉県さいたま市見沼区に生を受けた。
初土俵は2015年3月、相撲経験は全くないらしい、言わば叩き上げ。

本名の櫛引 大樹(くしびき だいき)でデビュー。前相撲を含む9場所をこの「櫛引」で取っている。全場所負け越し。番付編成上、押し出される形で序二段1場所経験。

ここで心機一転を念ずる形を取ったのか、四股名を「大当利」と改名した。
由来・きっかけは、櫛引を式秀部屋に紹介したラーメン店の店主の命名で改名。この本名が『くじ引きで大吉を引く』ことを連想させることと、立合いで頭から当たれる力士になってほしいという現師匠・北桜の願いも重なっているという。

しかし、開運は拓けてこない。
現時点の最高位は、昨年11月場所の西序二段14枚目。
序二段連続在位25場所。
基本的に押し相撲なのでしょうか「押し出し」での勝ち星が62を数えるそうです(全169勝中)

さぁ、この辺で珍名を広く世間に轟かせようか。
「関取昇進」「各段優勝」と期待したくなるが、そう簡単に成し遂げられる話ではない。

まずは、次のステップ「三段目昇格」を目指してほしいものだ。

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