豪風を選んだ元関取2人 天風と矢後

 四股名に「風」が付く力士の多くは、元・尾車部屋で経験を積んだが多い。
押尾川部屋を選択した元関取2人のその後は。

天風 健人(あまかぜ けんと)

去年2月、当時の師匠、元・大関 琴風の定年によって、押尾川(元・豪風)か中村(元・嘉風、※部屋設立の準備・計画が遅れていて、現在は二所ノ関部屋の部屋付き)の2択を迫られ、天風は押尾川部屋を選んだ(このタイミングで引退も考えたそうだが、師匠に慰留された)

当時、三段目だった番付も2場所連続休場などもあり、序二段まで落としたが、着々と上昇。九州場所は西幕下40枚目まで戻した(3勝4敗)関取離れて5年超、初土俵から16年、もう32歳になった。まだまだいける!

矢後 太規(やご たかのり)

こちらは、プロデビューから一貫してこの本名で取り続けている。

アマチュア横綱から鳴り物入でプロ入りしたが、いまひとつ伸びてこない(現在の最高位は西前頭10枚目)調べたら休場歴もなく来てるのだが。どうしてか?
入門前(中学時に両膝の靱帯を痛めている)しかし、高校・大学時の全国大会での活躍、そこからプロ入りを選択したのが、すごいところだが。

腰高とスピードを意識した相撲を求められてるようだ。
ここ2年の番付変遷としては、去年初場所~名古屋場所まで4場所十両を務めたが、そこから幕下に陥落。(幕下)15枚目より下に番付されることも2回あった。

最新の九州場所では、東幕下9枚目で4勝3敗。

まだまだ29歳、まだまだできるはずだ!

相撲カレンダーはいかがでしょうか↓↓↓

2024大相撲カレンダー 2冊

https://amzn.to/3RBkkZy



チバリヨー、沖縄力士!!

 沖縄県力士に光明が差している。
1人目 美ノ海義久 (ちゅらのうみ よしひさ・木瀬)
2018年(7月)の新十両昇進後、幕下との往復があり、幕内昇進まで時間がかかったが、その苦労がようやく力士として花を咲かせつつある。新入幕の九州場所は結果的には9勝6敗だったが、星取表で追いかければ中盤(9日目まで)7勝2敗と大健闘。
4日目・錦富士戦で左まゆ毛の上あたりから流血が見られ、以降傷口を抑えながらの出場となった。鳥取城北高校から日大(相撲部)に進み、高校ではあの逸ノ城と同期。

この美ノ海の新十両昇進時(2018年7月)の話だが、沖縄県出身の力士として2002年11月場所の琉鵬(立田川⇒陸奥、最高位・東前頭16枚目)以来、15年8ヶ月ぶりの新十両(関取)となった。

ここまで大きなケガ・休場歴がほとんど見られない。
(おととし初場所・脳震盪により1日だけ休んだのみ)

沖縄県うるま市生まれの30歳の土俵人生は、これから最盛期を迎えるのか。

2人目 嘉陽快宗 (かよう やすとき・二所ノ関)
初土俵が同部屋の高橋と同じ去年5月だが、待遇に違いがある(2人とも日体大卒だが)
嘉陽が三段目付出に対して、高橋は前相撲からのスタート。
この違いは、嘉陽はアマチュア全国大会でベスト8の実績を上げてるのに対し、高橋は(学生時代・アマチュアで)さしたる功績がなかったため、このような線引きになったものである。

その立場も今年5月場所から逆転。高橋は負け越し知らずで関取入りを果たすも、嘉陽は今年1月に3勝4敗、5月に2勝5敗と2回負け越している。
九州場所では、西幕下6枚目で6勝1敗と好成績を上げ、いよいよ「キターー」と思っていたところ番付編成会議で名前が出なかったので、残念ながら初場所の新十両はおあずけとなった。

この九州場所の詳細は、関取経験者4人と当たり、3勝1敗であったことも記録しておく。

嘉陽快宗は今年下半期の上昇気流に乗って、来年(2024年)を勝負を賭ける年にする。

2冊でこのお値段です!↓↓↓

2024大相撲カレンダー 2冊

https://amzn.to/3RzLm3n


実在する「山」 金峰山と鷲羽山

 金峰山。  山梨県 甲府市 と 長野県 南佐久郡 川上村 の境界にある標高2,599 m の 山 である。とあった。

読み方は違うが、金峰山と書き(きんぷせん)と読み(奈良県の大峰山脈のうち吉野山から山上ヶ岳までの連峰の総称)と(読み方は違うが)こちらも存在する。

実在する力士は、
金峰山 晴樹(きんぼうざん はるき) カザフスタン出身の怪物。
日大相撲部出身の26歳。三段目付出デビューから丸2年。番付は徐々に上昇傾向にあるが、首(頸部)を痛めているためベストの力が出せてないのでは?という情報もあるとか。

九州場所では8勝7敗に終わったが、元大関2人(御嶽海・正代)にきっちりと勝ってみせた。14日目・髙安戦後に右手首の辺りを気にしてる仕草があったが、大丈夫だろうが。

カザフスタン出身者初の幕内力士、気持ちの優しそうな金峰山。
近い将来の幕内上位・三役が見込めると思われるこの金峰山を期待せずにはいられない。

もう一人は、鷲羽山 佳和(わしゅうやま よしかず)

この鷲羽山の出身地は四股名が示している通り、岡山県児島市。この実家のすぐそばにあった山の名前を四股名にしたという。
本人曰く「あまりに平凡で嫌だった」とこの四股名に馴染むまで時間を要したとされるが、のちに旭國・北瀬海らとともに小兵旋風を吹かせ『ちびっ子ギャング』の異名を取るほどに知名度が増し、出世を果たす。最高位(関脇)を3場所勤め上げた。

残っている動画で秀逸の相撲だったのは、1976年(昭和51年)3月場所に時の横綱・北の湖を撃破した相撲(この場所の鷲羽山の番付は東小結、よって「金星」ではない)

引退後は、当時の出羽海理事長(元横綱・佐田の山)が理事長職に専念するため、出羽海と(当時の鷲羽山自身が所有していた)境川の年寄名跡を交換して10代出羽海を襲名するとともに伝統ある出羽海部屋を継承した(18年間)

育てた関取は、小結・普天王(ブログ王)十両・出羽鳳、出羽平。自身の停年退職後には出羽疾風も十両に昇進している。

今日の投稿に関しては、多くの相撲ファンが知っていると思われる(四股名が実在する山に関して)
検索を重ねれば、いくらでも地名に関する四股名(強豪力士)が出てくるでしょう。

定番の相撲土産↓↓↓

特選 大相撲 力士人形 チョコレート

https://amzn.to/3TeAp8D

次代の荒汐を担うのは

 大波3兄弟、上から(若隆元・若元春・若隆景)が相撲界・荒汐部屋を席巻しているが、
この大波兄弟とは違う丹治兄弟が(九州場所現在で)2人とも幕下につけており、次代の荒汐を継いでほしい面白い存在になってきた。

11月場所では(番付順に)
弟・丹治(たんじ)西幕下29枚目 1勝6敗
兄・大賀(たいが)東幕下47枚目 4勝3敗
の成績に終わった。

丹治の来場所は、幕下にギリギリ踏みとどまることができるか。いささか微妙なところ。
大賀の来場所は、今場所成績を持って自己最高位(幕下45枚目)を更新するものとみる。

(存在する丹治のWikipediaを見る限り)ロシア出身の母を持つハーフなのでしょうか。

アマチュアで経験・実績を積み、丹治はまだプロ2年弱、兄・大賀は6年弱というところ。
兄・大賀 186cm・124㎏
弟・丹治 183cm・120㎏
と体格も「同格」と言っていい。

次代・荒汐をこの2人に託そう!

2人の違いを今から目に焼き付けてください↓↓↓

相撲といつまでも↓↓↓

[JAPONESQUE] 和柄 トートバッグ 綿 バッグ コットン バッグ デニム バッグ 帆布 バッグ

https://amzn.to/3t1xtBR

宝富士、再度復活を祈る!

 宝富士 大輔(36歳・伊勢ヶ濱)

最高位・関脇 その関脇=(宝富士最後の三役)から7年以上が経った。
今年の宝富士の番付の変遷を見てみれば、前頭10枚目以下に停滞している。

宝富士の得意形と言ったら「左四つ」である。
「左四つに組んだら抜群の力を発揮する。しかし最近は研究されて、なかなか自分の形にならせてもらえない」と見られてる向きが多い。

この一番は、宝富士の良さが集約された相撲か。
2015年九州場所2日目 鶴竜戦(宝富士初金星の一番)

当時28歳、現時点で場所別成績を振り返っても、常に前頭上位に番付され、三役上位陣を脅かしていた時期なのではと顧みる。

先だっての11月場所(負けた取組は)淡白な相撲が多かったように思う。

元々そういうタイプなんだろうが、闘志をむき出しにするタイプではなく、勝負に対する貪欲さに欠き、どこかのらりくらりしているように見える。
それが良さでもあり、悪さでもあるのだが。

来場所は幕尻近くまでに番付を下げるであろう。

ここでより一層の奮起を求めたい。
(言葉は悪いが)足掻いてもがいてもらいたい。九州(11月)で頑張った玉鷲や佐田の海のように。

花のロクイチ組も(宝富士もこの世代の一人だが)現役で頑張っている関取が段々少なくなってきている。

現在この枠に入ってくる現役力士は(この宝富士の他に)碧山・妙義龍・北磻磨・鳰の湖といったあたりか。

宝富士もまだまだ頑張って、もっともっと存在感を示してもらいたいものだ。

宝富士!!↓↓↓

再掲載 大相撲 宝富士 直筆サイン手形色紙

https://amzn.to/3R7ln1Z