朝乃山の道しるべ

今日の千秋楽、朝乃山の7番相撲が組まれていた。
相手は豪刃雄(以前の神崎・武隈部屋)

突っ張りを受けながら、あてがって応戦する朝乃山。右を差し、前に出るところバランスを崩しそうになったが、右のいなしが効果的。押し倒しで決めた。6勝1敗で今場所終了。

幕内優勝を決めた大の里を語る時、ここまでのスピード出世・横綱までの所要場所数が少ない・短かいことが、何度となく話題になった。これからもいろんな記録を打ち立てるであろう「大の里伝説」をいくつも作っていくと私は思っている。

これに対し、朝乃山は不祥事と大ケガによる番付降下を乗り越え、大の里のスピード出世とは全く一線を画する「朝乃山不死鳥伝説」を製作段階。来場所の関取復帰は成らなかったが、もうひと場所置いて、9月秋場所にはまた輝ける場所に戻れるように祈ってます。

すごいキャリアですね、執念が違うというか。
普通の人だったら、とっくに折れてると思いますよ。

大の里、優秀の美で締めようか 2025夏場所14日目

 昨日、無傷の13連勝で幕内優勝を遂げた大の里。
都度言われている初土俵から最速での横綱昇進を確実とし、今日と明日の位置づけは彼にとって「第75代」への彩りを添える2日。それは全勝して更なる栄誉を手に横綱昇進を決めることを意味する。

さて今日の一番は。
大栄翔の突進をやや持て余し、一瞬、バタついたようにも見えたが大勢に影響なし。
すぐにいなして土俵下に押し出した。
明日は大関としての総仕上げ、横綱・豊昇龍戦。
対戦成績は分が悪いようだが(大の里)今場所は超越した何かが備わったような気もするが、一転して、こういう時の豊昇龍もわからない(横綱として)意地を見せるか、存在を誇れるか。

安青錦も3連勝にして場所を締め括りたいところ。
熱海富士との激しい差し手争い。熱海が強引気味に出るが、安青錦、頭の位置低く、投げる・(足を)掛けるなどしたところ、熱海富士の苦し紛れの引きを誘発。ここを突進して退けた。安青錦、幕内でも連続2桁で10勝目。
明日の千秋楽は佐田の海戦。3年ぶり3度目の幕内2ケタ勝利を挙げ(今日)意気上がる38歳である。

~十両から~
若碇がよろしい。
同じような体格をしている宮乃風(中村)に対し、動きがきびきびしていて、常に攻め続ける姿勢が良い。新十両・宮乃風、残念ながら負け越し。若碇、11勝目。1差で草野を追う。逆転優勝があるかもしれない。
同じく新十両・夢道鵬、気づいたら9日目から6連敗で5勝9敗。どうしたことか。

若碇↓↓↓

なんてったって大の里!! 2025夏場所13日目

 大の里、万全!
やっぱりあなたしかいなかった、優勝にふさわしい力士は。
やはり「肩書き通り」にはいかなかった大関対決。心技体の充実度が違いすぎた。
その琴櫻が抵抗できたのは、立ち合いの右のど輪のみ。
そのあとは大の里が右差しからの電車道。
取組後のインタビューでは「一日一番しっかり集中して」を連発し、自分自身に言い聞かせているかのようだった。
明日・大栄翔戦、千秋楽・豊昇龍戦と締めて、有終の美を飾りたいところだ。

注目の4敗対決=次世代を担う対決・安青錦‐伯桜鵬は、安青錦が寄り切りで制した。
立ち合いすぐに左上手を取り、出し投げで崩して寄り切り。昨日まで上位相手に3連敗を喫したが(安青錦)気持ちの糸は切れてなかった。
明日は熱海富士と発表されている。千秋楽の対戦相手はまだ不明だが、来場所(今後)のために、こちらも連勝して場所を締め括りたい。

大の里、文句なし!ぶっちぎりの優勝!
しかし、明日あさっての着眼点をなかなか見出せない自分もいる。
贅沢な悩みか、他の力士とのレベルに差がつきすぎたか。

独走すぎる大の里 2025夏場所12日目

 豊昇龍に横綱としての意地、最後まで優勝争いの壁として立ちふさがってほしかったが、惨敗。星の差を「3」と広げてしまった。
(横綱が繰り出した)張り差しの間を縫うように霧島左差しに成功。おっつけで抑えにかかるも(豊昇龍)霧島構わず吊り寄りからの上手投げを決めた。
前日まで7連勝と星を伸ばしてきた豊昇龍だったが(昨日も内容は良くない)今日はこの状況でとうとう痛い黒星3敗目。(横綱として)一枚岩で踏ん張ってきている印象だったので、ちょっとガッカリしましたね。

大の里、今日も危なげなし。
好成績でおとといより上位戦に当てられてる伯桜鵬。
挑戦者の強い当たりを正面で受け、その衝撃を逃がすかのように右からはたき込んだ。余裕の勝利で12連勝。
さて、明日勝てば早くも4度目の優勝が決まる。対戦相手は大関決戦となり、琴櫻。
今の琴櫻に大の里をたじろがせるだけの要素が見当たらない。

伯桜鵬同様、上位戦抜擢が続いている安青錦。
大栄翔に突き押しガチ勝負で挑んだが、見直すと途中の引きが敗因となったか。
このあとの突っ張りをまともに受ける形になり、突き出された。
昨日おとといは接戦を落としたが、今日は完敗。
明日は4敗に後退した上記の伯桜鵬。これはこれで楽しみな一番が組まれた。

~幕下より~
炎鵬、負け越し。
大ケガから復帰、5場所連続勝ち越しを続けていた炎鵬が今日の6番相撲で伊波(尾上)に敗れ、4連敗で負け越しが決まった。
右差しから足を取り、激しく動き回る炎鵬だったが、逆に伊波の小手投げに押し潰されてしまった。悔しい負けだったが「自分の技術と力不足だと思う。弱かったということです」と取組後にコメントしたという。脊髄の調子はどうなのだろうか、だましだまし取っている部分もあるのだろうか。まずは今場所もう一番、白星を重ねてほしい。

大の里優位は変わらない 2025夏場所11日目

 大の里から振り返りを始めようかと思いましたが、21歳の大関初挑戦から再確認します。
のど輪から崩しにかかった安青錦。その直後に琴櫻は安青錦を抱えるように引いた。
ここで一気呵成に勝負を決めにかかった21歳。大関も必死に残す。
2度目の投げの打ち合いで勝負は決着。琴櫻、すんでのタイミングで放った小手投げが相撲を制した。
結果は2連敗、しかし内容はわずかな差。
私の安青錦を支持する気持ちは全く変わらない。素晴らしい相撲を見せ続けてくれている。

若隆景は大の里に対して絶好の形を作り、追い詰めるところで大の里が何と肩越しからの上手を引き、この右一本に体を寄せ付け圧力で圧倒。半身(脇腹の辺りも利用しての)寄り倒し。
一時的に不利な状況になりながら、最後はきっちり落とし前をつけて11連勝。
難攻不落の大の里。明日の対戦相手・伯桜鵬はどういうアプローチで突破口を見出すか。

伯桜鵬が腰砕けでで敗れたとの一報を目にして、どんな感じだったのかなと思いにふけたのだが、結構、善戦どころか金星間際までいったんですね。それも横綱が引いたから始まった話。
まっしぐらに渾身の力を込めて、豊昇龍を追いかけ回しましたが、右膝がカクンと入り、何とも悔しい負け。
横綱は薄氷を踏む思いで勝ちを拾った。

大の里を乱す力士、状況は現れないのか。