更に輝け、豪ノ山!

夏場所十両優勝は決定戦の末、豪ノ山が落合に付け入る隙を与えず、一気に押し出した。
14勝1敗、極めてハイレベルの文句のない優勝。
この覚醒って何だろう。
先場所(春場所)東6枚目で11勝を挙げ、星勘定からすると新入幕を期待されたが、番付運に恵まれず、東筆頭に据え置かれた。本人も悔しい気持ち今場所(夏場所)に期する気持ちもあったろう。

今場所の十両優勝につながった、圧勝劇3番を集めました。

11日目・落合戦

14日目・玉正鳳戦

優勝決定戦・落合戦

といった4番であった。
持ち味の突き押し相撲と、今場所はここに「魂」が入っていたように見えた。
10日目・熱海富士戦で足を痛めた様子があったが、そんな不安・憂鬱なども気合で吹き飛ばし、十両優勝を遂げて新入幕が確実。

アマチュア(中央大学)から鳴り物入りで三段目100枚目格付出デビュー。
元大関・豪栄道が師匠の武隈部屋の部屋頭。

豪ノ山 登輝(ごうのやま とうき)
この四股名・フルネームには「強く山を登って輝く」という意味が込められてるそうだ。
来場所は「幕内」という山に登って、更なる輝きを放ってほしい。

豪ノ山関の色紙です↓↓↓

千秋楽・炎の十両3番!!

 幕内優勝は昨日(14日目)で決まった(照ノ富士)

千秋楽までもつれ込んだのは、ハイレベルな十両優勝争い。

まずは怪物・落合の千秋楽、欧勝馬戦。

欧勝馬の立ち合い当たってから(消極的な)2回の引き技に合わせて、落合万全の押し出し。14勝1敗で本場所を終えた。

続いて豪ノ山の千秋楽は、西10枚目・北の若(八角)

左に変化した北の若。豪ノ山に動揺はない。じわじわと寄っていく。
投げを打って残した北の若。のど輪で抵抗するも直後に引いてしまい、これが命取りに。
豪ノ山、押し出しで決めて14勝1敗。 十両は優勝決定戦に持ち込まれた。

~炎の激突、優勝決定戦・豪ノ山-落合~ 

結局、本割りで決まらなかった十両優勝。
豪ノ山と落合、14勝1敗同士で決定戦。

気合満点の豪ノ山。張り差しの落合、怯まない豪ノ山。次から次へと繰り出す腕の伸びる突っ張りに、落合防戦一方。豪快に押し出した。
気迫で上回り、出せるものを全力で出し尽くした感の豪ノ山が決定戦を制した。

~心に沁みる優勝インタビュー・照ノ富士~

昨日(14日目)で8度目の優勝を決めた照ノ富士。
今日(千秋楽)でも、大関・貴景勝を危なげなく押し出しで破り、14勝1敗で場所を終えた。その照ノ富士の苦労の足跡と人柄が見て取れるインタビューがこちら。

~霧馬山、大関昇進確実~

大関獲りの場所を11勝4敗の成績で終わった霧馬山。
審判部は昇進を諮る臨時理事会の開催を八角理事長に要請した。31日の臨時理事会を経て正式決定する。
ここ3場所の勝ち星の合計が34勝。文句なしである。
持ち味の(左)四つ相撲、力強い投げ技に磨きをかけ、さらに上を目指せる力士になってほしい。

人気の大相撲カードです↓↓↓

 

14日目・究極の3番

 今場所もハイレベルな優勝争いを繰り広げている十両。
1敗トップの1人・落合は、西4枚目・狼雅戦。
お互いに元高校横綱で、鳥取城北高の先輩後輩の間柄でもある。

落合が素早く踏み込んで左四つ十分となるも、狼雅が右上手を取り、投げを打つ。落合、その隙を見逃さずに上手投げで快勝。今日も全く危なげなし。明日の欧勝馬戦へ歩を進めた。

もう一人の一敗力士豪ノ山は、のど輪ふた突きの電車道で玉正鳳に圧勝。1敗守り、気合を入れて千秋楽は北の若と。

~奥深い元大関対決、朝乃山-正代~

昨日照ノ富士に敗れ、優勝争いから一歩後退した朝乃山は小結・正代との「元大関対決」

朝乃山、立ち合いから一気に攻め込み、土俵際際どかったが正代を寄り倒し。11勝目を挙げた。不祥事による1年の謹慎期間を経て迎えた再入幕の場所、真摯に相撲と向き合いよくやっていると評価したい。

~横綱が優勝か、霧馬山が波乱起こすか~

結びの一番、勝てば優勝の照ノ富士。
対する霧馬山。2場所連続優勝を決めて、大関昇進に向け更なる花を添えたい。

両力士、相手の出方をうかがう(長い間合い)巻き替えの応酬から照ノ富士が引きつけて出る。最後はのど輪も重ねて寄り切った。6場所ぶり8度目の優勝!
序盤戦は不安感が無くもなかったが、そこから日増しに相撲勘を取り戻し、力強い相撲が蘇った。古傷(膝)の故障の影響で3場所連続休場明けのこの活躍は「あっぱれ!」以外の言葉が見当たらない。
惜しくも敗れた霧馬山は明日の豊昇龍戦に12勝目を賭ける。

十両優勝争いは昨日と変わらず
1敗 豪ノ山と落合
2敗 熱海富士

千秋楽は十両優勝の行方から目が離せない。

タオルとセットでいかがですか↓↓↓

お家芸2番と話題の2番・11日目

~11日目の規格外~

 夏場所の中心人物の一人、北青鵬。
奇抜・型破りな相撲がウケて、話題になる事が多くなってきた。
今日は若元春との好取組が用意された。

北青鵬、長い腕を伸ばして右上手。その上手をすぐに切った若元春。
左四つがっぷり続く。痺れを切らしたかのように若元春が寄って出る。が、体を入れ替え今度は北青鵬が寄って出た。土俵際、逆転のうっちゃり決まる!204cm、21歳の野望を見事に打ち砕いた。やりにくい事この上ない難敵を沈めた若元春の12日目は横綱・照ノ富士。
一方の北青鵬は豊昇龍。

~照ノ富士の極め技~

9日目に不覚の一敗を喫した照ノ富士。
そのあと2連勝で立て直してきている。豊昇龍との一番。

左上手の豊昇龍。照ノ富士は右差しを解いて、左おっつけと共にギューっと極めにかかった。
豊昇龍、何も抵抗できずに極め出しで敗れた。本当に痛かったのだろう、左腕を気にする仕草があった。横綱はお家芸の極め出しで勝って2ケタ10勝目。豊昇龍は4敗に後退。

~本日の宇良劇場~

宇良は中盤の5連敗が響き、ここまで4勝6敗。
対して、今月10日に挙式した錦富士、2勝8敗。
ちなみにこの対戦、今年初場所で宇良が「空中はたき込みのような」と謳われたパフォーマンスがあったが今回は。

立ち合いの攻勢から決めにかかる錦富士、残した宇良。土俵中央で左四つ。引きつけ合いから出し投げで錦富士が崩しにかかるも、崖っぷちで宇良のとったりが決まった。
(今回は)腰を反るようなパフォーマンスを見せた宇良。なんともユニークで楽しませてくれる男だ。

~落合の〇〇~

十両に移って1差で優勝争いを繰り広げてる2人の直接対決。
無敗の落合に、昨日9連勝のあと1敗を喫した豪ノ山。

左を差した落合、右を巻き替えた豪ノ山。出し投げの落合。こらえた豪ノ山が寄って出た。
圧力に屈した落合が土俵に倒れた。決まり手は押し倒し。落合の連勝が10でストップした。
昨日の熱海富士戦で足を引きずる振る舞いがあったので、どうかなって思ってたのだが、そんな(こちらの)不安を吹き飛ばすかなのような豪ノ山の快勝だった。
明日の落合は玉正鳳。豪ノ山は白鷹山。

大相撲夏場所は11日目が終わり、

幕内 1敗 照ノ富士・朝乃山
   2敗 霧馬山

十両 1敗 豪ノ山・落合
   2敗 湘南乃海・熱海富士 

と移り変わった。

筆者の明日の楽しみ
照ノ富士-若元春
正代-金峰山
熱海富士-湘南乃海(十両) です!

宇良ハンカチタオルはいかがですか↓↓↓

 

9日目の猛者達

 対戦前から興味をそそる取組が目白押しの9日目。
今日は優勝争いにおいて大きな変化があった。
筆者目線で「強い」とか「力」を感じた5番を集めた。
(紹介する順番は)結びから十両に下っていく感じで。
あくまで筆者目線です。

~照ノ富士-明生~

休場明けここまで負けなし、8連勝で一気に勝ち越しを決めた横綱・照ノ富士。
対して、ここ2場所5勝止まり。今場所復調の兆し7勝1敗の東6枚目の明生。

左からかち上げ気味の立ち合い。右へ右へいなして右下手明生。左手添えながら出し投げ打つ明生。動きを止めず、最後はもろ差しから寄り切った。明生、見事初金星!
今の照ノ富士に勝つには、こういう横の動きを多用して崩しにかかるというか、そのお手本のような取り口だと思った。もっともっと場所を盛り上げてほしい存在だ。

~正代-翠富士~

積極的に前に相撲を続け、負けてもなお強しの今場所の正代。
対するは、5連敗のあと3連勝で星勘定を戻してきた翠富士(先場所の立役者)

低く当たる翠富士。もろ差しになるも、それを極めてかかる正代。翠富士、一旦は左差しを(極め)から抜くも、正代は強引に根こそぐように極め出した。
正代は上位陣との対戦は終えていて、今日から下位力士との戦いが始まっているが、どこまで星を伸ばしてくるか楽しみである。

~朝乃山-竜電~

「朝乃山、復活への道」
東前頭14枚目で迎えた今場所は7連勝で始まり、昨日北青鵬に惜敗した。
勝ち越しかけた竜電との一番。

鋭い当たりから右差しの朝乃山、竜電、頭をつけて両まわし、巻き替えながら寄って出た朝乃山が圧力で寄り倒した。2年ぶりの幕内勝ち越し決める。明日は2敗で好調の平戸海。

~豪ノ山-天空海~

今場所の豪ノ山が力強い。風格が備わってきたかのようだ。中日・8日目で早くも勝ち越しを決め、9日目の今日は天空海(立浪)戦。(動画・3分30秒すぎに立ち合い⇩)

https://www.youtube.com/watch?v=p7K5Wfa_ogI&t=70s

低い立ち合いから、一気の出足・電車道。
今日も強かった、文句なし!この隙のない相撲に負けるイメージが湧いてこない。
明日は楽しみ、2敗の熱海富士戦。

~落合-英乃海~

今場所も「怪物」ぶりを随所に発揮している。
スピードが違う、キレが違う。相撲勘・勝負勘が良く、技が多彩。
無限に出てくる、落合の力士力(りきしりょく)
初日から左肩にテーピングを施しながら、レベルの違いとも言うような強さを見せつけている。9連勝なるか、英乃海戦。

頭から強い当たりの落合、左おっつけながら出る落合。
英乃海の逆襲に遭うも、くるりと回る。回ったところをここぞとばかりに英乃海はつけ込んだが、上体が伸びてしまい力が伝わらなくなり、(落合の)突き落としが決まった。
あの体勢で勝ちを拾える・掴める落合は、ここ一番の勝負運をも持ち合わせる怪物なのか。
明日の対戦相手は武将山(藤島)

9日目を終えた大相撲夏場所、優勝争いは
幕内 1敗 照ノ富士・明生・朝乃山
十両 全勝 豪ノ山・落合
となっている。

特に幕内。
最後に栄冠を手にするのは、全くわからなくなってきたな。
うん、面白い。

正代関を思い浮かべながら小銭を貯めましょう↓↓↓