十両優勝を獲得したのは白熊(二所ノ関)
最後まで並走し、千秋楽まで盛り上げ続けたのは獅司(雷)
その千秋楽に獅司に勝ち、久しぶりに存在感を示したのが「令和の怪物」こと伯桜鵬(宮城野)だった。
今場所は東十両13枚目。15時台の登場が多く、私は生で見かけることがほとんどなかった。また世代的にも、大の里・平戸海・豪ノ山・尊富士などが台頭し(あくまで一例だが)ケガの影響による番付降下と共に名前(四股名)すら、印象が弱くなっていた。
その伯桜鵬が「俺を忘れるな」とばかりに、優勝戦線をひた走っていた獅司を自身プロ土俵初の「うっちゃり」で逆転勝利した一番。
闘志をむき出しにして大一番を制した。
去年7月場所後は左肩関節亜脱臼のケガが痛かった。2場所全休し、一時は関取の座を明け渡してしまったが、ここまで這い上がってきた。
諸事情による所属部屋変更など新しい環境への適応も大変だったろう。
伯桜鵬 哲也 名古屋場所最終成績 11勝4敗
この四股名と存在感、有り余る資質を幕内上位でまた見てみたいものだ。