次代の荒汐を担うのは

 大波3兄弟、上から(若隆元・若元春・若隆景)が相撲界・荒汐部屋を席巻しているが、
この大波兄弟とは違う丹治兄弟が(九州場所現在で)2人とも幕下につけており、次代の荒汐を継いでほしい面白い存在になってきた。

11月場所では(番付順に)
弟・丹治(たんじ)西幕下29枚目 1勝6敗
兄・大賀(たいが)東幕下47枚目 4勝3敗
の成績に終わった。

丹治の来場所は、幕下にギリギリ踏みとどまることができるか。いささか微妙なところ。
大賀の来場所は、今場所成績を持って自己最高位(幕下45枚目)を更新するものとみる。

(存在する丹治のWikipediaを見る限り)ロシア出身の母を持つハーフなのでしょうか。

アマチュアで経験・実績を積み、丹治はまだプロ2年弱、兄・大賀は6年弱というところ。
兄・大賀 186cm・124㎏
弟・丹治 183cm・120㎏
と体格も「同格」と言っていい。

次代・荒汐をこの2人に託そう!

2人の違いを今から目に焼き付けてください↓↓↓

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宝富士、再度復活を祈る!

 宝富士 大輔(36歳・伊勢ヶ濱)

最高位・関脇 その関脇=(宝富士最後の三役)から7年以上が経った。
今年の宝富士の番付の変遷を見てみれば、前頭10枚目以下に停滞している。

宝富士の得意形と言ったら「左四つ」である。
「左四つに組んだら抜群の力を発揮する。しかし最近は研究されて、なかなか自分の形にならせてもらえない」と見られてる向きが多い。

この一番は、宝富士の良さが集約された相撲か。
2015年九州場所2日目 鶴竜戦(宝富士初金星の一番)

当時28歳、現時点で場所別成績を振り返っても、常に前頭上位に番付され、三役上位陣を脅かしていた時期なのではと顧みる。

先だっての11月場所(負けた取組は)淡白な相撲が多かったように思う。

元々そういうタイプなんだろうが、闘志をむき出しにするタイプではなく、勝負に対する貪欲さに欠き、どこかのらりくらりしているように見える。
それが良さでもあり、悪さでもあるのだが。

来場所は幕尻近くまでに番付を下げるであろう。

ここでより一層の奮起を求めたい。
(言葉は悪いが)足掻いてもがいてもらいたい。九州(11月)で頑張った玉鷲や佐田の海のように。

花のロクイチ組も(宝富士もこの世代の一人だが)現役で頑張っている関取が段々少なくなってきている。

現在この枠に入ってくる現役力士は(この宝富士の他に)碧山・妙義龍・北磻磨・鳰の湖といったあたりか。

宝富士もまだまだ頑張って、もっともっと存在感を示してもらいたいものだ。

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令和「5回」(九州場所)の幕下優勝者の当時と現在

 幕下とは・・・

関取(十両以上)を窺う地位であり、十両への昇進を目指す者と十両下位の力士との間で、最も競争の厳しい地位でもある。力士として一人前に扱われる関取と、力士養成員扱いの幕下以下とでは、待遇に雲泥の差があるため(給料の有無など)「十両と幕下は天国と地獄」とまで言われる。そのため関取で長く活躍してきた力士は、幕下に陥落したのを潮に引退することも多い。 とあった(Wikipediaより)

私自身、幕下の取組を見るのが好きで「元関取が今この地位で頑張っているのか」「この力士が鳴り物入りでデビューした〇〇なんだ」など、いろんな人間模様が交錯し、感じ取れるざまが何とも言えず趣を感じる。

九州場所の幕下を制したのは、聖富士(さとるふじ・伊勢ヶ濱)※熱海富士の付き人。
この聖富士、出身高校もまるで熱海富士の後塵を拝するように静岡・飛龍高出身であった。これからが楽しみだ。
この写真は入門当時・新弟子の頃か↓↓↓

ここで何の気なしに、「令和」の九州場所限定で幕下優勝者を調べてみた。

そうしたら、いろんなドラマがあった。当時の簡易的なエピソードを含めて順に紹介する。

令和元年 照ノ富士(西幕下10枚目・膝の大けがや糖尿病などで序二段まで番付を落とし再起を図っている途中での幕下優勝)現在 横綱
  
  2年 竜虎(川上・尾上部屋)(西幕下15枚目・以前から患っていた足首の痛み・状態が思わしくなく)令和3年(2021年)秋場所限り引退。たった4年超の土俵人生。最高位・西十両12枚目
※相撲一家。祖父は九州相撲連盟の会長、師匠の17代尾上(元小結・濱ノ嶋)は叔父、この尾上の長男の照寶(本名:濱洲 泉啓)は従弟。

  3年 竜電(西幕下47枚目・コロナ対応ガイドライン違反からの不祥事、女性問題なども絡み3場所の出場停止明けの場所での優勝)現在 東前頭10枚目

  4年 玉正鳳(東幕下23枚目・当時入門から11年、この2場所後に十両昇進を果たす)現在 西十両7枚目

とまぁ、令和5回の九州場所・幕下優勝者をたどれば、天下(横綱)を取ったのもいれば、土俵(相撲)から去った者もいるし、不祥事から這い上がる過程だった力士もいたしで、いろんな偶然にたどり着いた。

なかなか印象的だった。

左から、照ノ富士・竜虎・竜電・玉正鳳↓↓↓

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冬巡業がスタート!

 冬巡業が今日からスタートした(熊本県八代市)
残念なことに以前からこの巡業を休場と発表のあった、横綱・照ノ富士に加え霧島と貴景勝の2大関が体調不良(発熱・37度台)で朝稽古を休んだとあった(午後の土俵入りと取組には参加)

地元の熱心な相撲ファンはガッカリされただろう。
そうそう間近で見られる機会なんてないであろうから(今日の八代場所は8年ぶりの開催)
両大関、ご自愛くださいませ。

さぁ、明日以降の日程(九州地区だけでも
4日 熊本県菊池郡
5日 宮崎県宮崎市
6日 大分県大分市
一日空けて
8日 福岡県春日市
9日 長崎県佐世保市
10日 長崎県大村市

以降、愛媛・広島(2か所)・大阪(2か所)・兵庫・栃木と回る。
24日のクリスマスイブで巡業は終了。
と、かなりハードな強行日程である。

今日のところは↓↓↓



貴健斗はこの八代市出身。⇈⇈
今場所は苦労したなぁ。蹲踞(そんきょ)もまともにできずに、膝のサポーターがデカくなったのは後半戦からか。初場所は(幕下から)出直しになるかな。

続いて、熊本出身の人気力士(2人)に堂々と2場所連続の優勝争いをしてきた熱海富士。
正代が場を和ませてくれている。⇈⇈

いい写真です!
力士の皆様、体調に十分にお気をつけて(^^)/⇈⇈

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九州出身の名力士・天ノ山 静雄

 時津風部屋 昔からこの部屋に入門する学生相撲で鳴らしてきた力士はほとんど東京農業大学出身である。この大学の相撲部は以前から時津風部屋で稽古を行うことがあるため、そのつながりの強さで、東京農大は「時津風付属大学」とまで形容されているとWikipediaにはあった(私は初めて聞いたが)

九州出身の時津風部屋所属で(東京農大以外の)学生相撲出身で調べたら、豊國(とよくに)と天ノ山の2人が出てきた(間違ってなければ)

私は天ノ山だったら少しリアルタイムで見ていたし、記憶にもあるので、今日は「天ノ山」を取り上げたいと思う。

天ノ山 静雄

1953年12月28日 佐賀県多久市に生まれる。
中学で柔道を始めたが、体格が184㎝・100㎏もあったので、強引に地元の相撲大会に出させられたとか。高校でも柔道部に所属していたが、2年生の時にたまたま出場した相撲大会で活躍したため、卒業後は駒澤大学へ進学し相撲部に入った。3年時に学生横綱となった実績から多くの相撲部屋から勧誘されたが、学生時代に後の幕内・谷嵐の父親に世話になっていた縁で時津風部屋へ入門した。

谷嵐・・・元西前頭4枚目 次男は元プロ野球選手(DeNA・巨人・メジャー)などで活躍した山口 俊(現在、東京・六本木でちゃんこ屋「TANIARASHI」を経営)

幕下付出でデビューしたのは、1976年3月。四股名は本名でもある「尾形」1年半で新十両昇進した。新入幕を果たした1978年3月場所では、大関・貴ノ花を倒すなど11勝4敗の好成績を挙げて、生涯唯一の三賞・敢闘賞を受賞している。
※天ノ山の四股名は、再入幕を果たした1979年3月場所から引退まで

取り口としては、突き押し(もろ手突き)を得意とし、将来も期待されたが下半身の脆さが致命的となり、最高位は前頭筆頭止まりに終わっている。

1986年11月場所限り引退
通算成績:400勝411敗7休
幕内在位:30場所
金星は、若乃花(2代目)と三重ノ海から1個ずつ、計2個記録している。

※駒澤大学相撲部出身関取は、この天ノ山と松鳳山(元小結・去年5月場所限りで引退)のみ

ここで谷嵐と山口 俊の名前を聞くことのなるとは想像もつかなかった。
全くの奇縁である。