豊昇龍、5連勝と引き替えに 九州場所5日目

 全勝守れるか、豊昇龍。
今日は豪ノ山相手に序盤戦5連勝を賭ける。
取組は豪ノ山が強いのど輪で豊昇龍をのけぞらせるも(豊昇龍に)あてがわれたその直後に引いてしまい、押し出して豊昇龍の勝ち。散々焦らされた上で立ち合い成立したこの一番。
(悪癖とも言える・豪ノ山)引きが出てしまった。
80秒も待たされてしまったが、相撲だけ取ってみると、豪ノ山が自ら墓穴を掘ったか。
いい展開だったのになぁ。

今日の熱海富士。
琴恵光相手に立ち合いすぐの左上手。じっくりと勝機を伺う。琴恵光も打開を試みて右からの下手投げを打つも局面を変えられない。熱海富士、上手離さずしっかりと引きつけて寄り切り5連勝。明日は佐田の海。今日も慌てることなく丁寧に寄り切ってみせた。

一山本の調子・序盤戦の出だしが良い。
今日は十両優勝を飾った先場所(13勝2敗)に黒星を付けられた北の若(八角・イケメン)との対戦。
低い当たりから、腰を落としながら万全の体勢で押し出した。
2場所十両に降格していたが今場所ここまで非常に良い。
押し相撲からの積極的な相撲を見せて、序盤戦負け知らずの5連勝。明日は錦富士。

十両から大の里・玉正鳳。
昨日の不戦勝を含め、運も味方につけてつけたか大の里。
先場所の不調を払拭するかのように好調な滑り出しを見せている玉正鳳。
玉正鳳の立ち合い、気持ち左にずれたか左上手を取った。大の里、委細構わず圧力のみで寄って出ていくも、玉正鳳この左から(頭・首の辺りを抑えながら)上手投げ!大の里は初黒星を喫した。


初日の獅司戦でも見られたが、大の里って十分に廻しを引いてなくても、圧力だけで(勝負を)決めてしまう向きがあるのかなぁ。今日はそれが裏目に出た。足腰のいい萬平ですからね。

さてと。
あの長すぎる立ち合いは、何の作戦でしょうか。
何を意味するのでしょうか。
個人的ななんか恨みつらみでもあるのでしょうか。
あの土俵態度はとても「大関」とは言えませんね。
ああいうやり方を用いることによって、出る杭は打つ的な「威嚇」なのか。
豪ノ山は(悪く言えば)相撲が荒っぽいと言えば荒っぽいが、潔い力士ですしね。
大関の立ち合いの「焦らし」は今に始まったことではありません。
取組直後と勝ち名乗りを受けながらしばらく睨みつけてましたし。
処分を科してもいいのでは。

https://www.youtube.com/watch?v=dE_fvcGFe9I

貴景勝と熱海富士の昨日と今日、玉鷲39歳の奇跡

 昨日は、事情があってどうしても更新することができませんでした。
申し訳ありません。

昨日の分も含めて(ごく一部ですけど)焦点を絞りこんでお伝えしようと思います。

貴景勝の昨日(宇良戦)
回転のいい突っ張り・一気の攻め、宇良に何もさせない完勝で突き出した。文句なし!
相性のよさもプラスになったか。

今日(明生戦)
昨日同様突いて出るがすぐいなし(勝負を)決めにかかるも、直後に引こうとしたのか未遂(空振り)に終わり、今度は明生が貴景勝の動きをよく見ながらのいなしがはまり、寄り切った。
(貴景勝だって)展開は悪くなかったと思うが、明生の動きと展開の早さが上回っていたか痛すぎる一敗。正直、ここで躓いてほしくなかった。

熱海富士の昨日(金峰山戦)
左差しから相手のアゴの下へ頭をつけながら寄り切り。金峰山を全く相手にしなかった。

今日(竜電戦)
立ち合いは良かったが、すぐに右上手を許した。頭をつけられ更に苦しい体勢に。膠着した展開が続いたが、最後は左へ回り込みながら抑え込むようなはたき込みが決まった。竜電は息が上がっていた状態。
今日は無理だと思った。九分九厘負けたと「あ、これは…」ってなりましたもん。
あそこから勝ちに結びつけられるのがスゴい!
いやぁ、今場所も来てますねぇ。早寝を徹底しているそうです!

玉鷲の昨日(平戸海戦)
先場所の不調っぷりは何だったのか、今場所の玉鷲は水を得た魚のように躍動している。
この日の平戸海戦、相手の動きをよく見て応じていた。タイミングよく引き落としが決まり、その経験値で掌の上でころがしてるようにも見えた。

今日(佐田の海戦)
右のど輪で佐田の海の上体を起こし、一気に押し出した。
先場所から番付を大きく落としたのは確かだが(西12枚目)今の玉鷲を見ているとまだまだ上位を狙えるのではないか、かき回してくれる存在になってくれるのではと期待したくなる。
※日付変わった今日、玉鷲は39歳を迎えた。3日目に歴代9位の幕内1260回出場を達成したばかり。玉鷲一朗、今もまだ輝き続ける。

相撲土産のテッパン↓↓↓

特選 大相撲 力士人形 チョコレート

https://amzn.to/4ajdZJM

白熱相撲4選 九州場所2日目

十両2場所目、元アマチュア横綱の大器・大の里の2日目は、東十両7枚目の大翔鵬(追手風)右四つになって大の里有利に見えたが、大翔鵬も主導権を渡さず押し出してみせたが、物言いの末、取り直し。仕切り直しの一番は、大の里が右差しからの電車道で文句なしの押し出しで切ってみせた。都合2番取ったがわずかの時間の間に、作戦(何かを)修正して、有無を言わせないように仕留めてみせるあたり、十両レベルではないように思えた。

「綱取り」かかる貴景勝、元大関、人気者の正代と2日目。
立ち合いは貴景勝。もろ手突きなどで正代を後退させるが、その正代も下から突き上げ返す。正代、決めに出たところを引き落としが決まる。正代の体(たい)もかなり伸びていた。
(いつだって誰だってそうだが)懸命に2勝目を掴み取った。明日は宇良、一筋縄にいかない。対戦成績は13勝3敗で貴景勝リード。

大栄翔・豪ノ山、すごく楽しみにしていた。
物言いがつき、取り直しの一番はのど輪を中心に大栄翔が攻めたと見えたが、豪ノ山も負けじと押す押す出る出たが、そこを大栄翔は十分に見切っていた。大栄翔2連勝。
年間最多勝争いここまでトップの大栄翔、次(ひとつ上に向けて)いいステップの場所にしたいところ。明日は髙安。

熱海富士の精度が増している。
今日の御嶽海戦。立ち合いすぐの左前まわし、頭をつけながら腰を落としながらがぶって元大関を撃破してみせた。昨日の妙義龍戦といい、幕内3場所目の21歳はメキメキと実力をつけているのがわかる。先場所の調子を維持しているし、今場所もという期待感が高鳴る。
取組直後の充実した表情も印象的。

貴景勝の初日スタート、大の里の完勝劇 九州場所初日

九州場所初日のレポートです。
今場所もよろしくお願いします。

「綱取り」のかかる大関・貴景勝

横綱昇進の内規とは(一部抜粋)
第2項:大関で2場所連続優勝した力士を推薦することを原則
第3項:第2項に準ずる好成績を挙げた力士を推薦する場合は、出席委員の3分の2以上の決議を必要とする。 とあった。
世間で言われてる通りの2場所連続優勝、先場所の優勝が11勝でのものだったので(14~15勝)を求められてるのでは、普通に考えて。
そうでなきゃ「横綱」という肩書にふさわしくない。
その礎を築くことができるか、初日・北勝富士戦。
完全に立ち遅れた感のある北勝富士に右のど輪から押し出して完勝。
場所前には(つい数日前)首の違和感から連合稽古欠席などあまりいい話が聞こえてこなかったが、まずは初日(北勝富士に隙を与えない)白星スタートとなった。

先場所「準優勝」の新進気鋭、人気者・熱海富士。
その先場所の優勝決定戦ではいろいろと物議を醸しだしたが、気持ちをリセットして初日は百戦錬磨のベテラン妙義龍。
右差しからの寄り、少し反動をつけて小手投げ。
熱海富士も初日白星スタート。サポーターをしている左腕(ひじ)から放たれた小手投げで勝利!ベテランを手玉に取って見せたか。

プロ3場所目・新十両の先場所の大活躍で今場所も大きな期待がかかる大の里。
初日は、東西の十両5枚目同士の対戦で「ミニ把瑠都」こと獅司。
立ち合いにすぐ左上手を引いた獅司。しかし、そんな事は全く問題にしなかった大の里。
半身になったってその圧力は色褪せない。そのまま「ミニ把瑠都」を寄り切ってしまった。
何だか圧倒的に段違いな強さを見せつけた。今場所も十両戦線の本命か。

最後に若隆景。
右膝前十字靱帯(じんたい)損傷などで途中休場した今年春場所以来、4場所ぶりに出場を果たすも初日の今日は二所ノ関のホープの一角である嘉陽戦。
これは動画付きで。右膝の大っきなテーピングが痛々しい。
右差しから、嘉陽が早い攻めで勝負に出る。その圧力に若隆景は耐えられず自らの方へ誘い込んでしまい、それに乗じて嘉陽が送り出して勝った。

https://youtu.be/IpnyTf6MrLo?si=ke62C3i836ZFNOMH&t=117

いい時の若隆景の良さを全部持っていかれた感じ。何もできない、全部消された感じというか。逆にそれを成し遂げた嘉陽は見事だった。若隆景に断は下せないが心配です。
幕下6枚目対決は嘉陽に軍配!

2日目は
貴景勝・正代
大栄翔・豪ノ山を楽しみにしています。

久々の庄之助誕生は来年初場所からです!

 九州場所がいよいよ始まる。
人それぞれ、11月場所に対する楽しみや焦点は違うのだろうが、私はちょっと変わったところにスポットを当てると、長らく空位となっていた木村庄之助が9年ぶり・およそ50場所ぶりに復活するのを楽しみにしている。

新・木村庄之助、旧・41代式守伊之助は19年初場所の昇格以降、今年の秋場所9日目で通算11度目の差し違え。裁きが安定しないことが考慮されたとみられ、木村庄之助として取組を裁くのは最後の9ヶ月のみとなってしまった。

4年余りで、11度の差し違えの立行司というのもすごいものだ、?マークがつく。
ネットニュースやSNSでは、よく(立行司相応のふるまいという点で)是否の議論が巻き起こっていた。

相撲ファンの方なら多くの人がご存じの通り、立行司という立場はその責任の重さから、短刀を常に腰に差し、軍配差し違えがあれば即座に切腹するという覚悟を意味している。

記憶に新しいところで、今年名古屋場所8日目、幕内の取組・霧島‐翠富士戦の途中、廻し待ったになり、この一番を合わせる行司・式守伊之助がその対応に苦慮した。
その時のブログがこれ↓↓↓

 動画から。
あまりに(まわし待ったに時間がかかったうえ、いつの間にか口に加えていた軍配が土俵上にベッタリ)そうこうしているうちに(おそらく審判の誰かから促されたのか)呼出し・耕平登場(30秒ほど)対戦していた2人もなんとなくだれていた。

と、ここまで書いて思ったのですが、あちこち確認してたらば、この昇進人事は今年12月25日付の施行なんですね。
とんだ勘違いをしてました、私

しかし!この昇進人事直後に三役格行司の木村玉治郎の退職が発表されている。
退職の真相は「新・庄之助」誕生によるものなのか。
相撲協会に対するメッセージ的な意味合いもあるのか。

すでに(玉治郎が所属していた)立浪部屋HPにも、相撲協会公式サイトの立浪部屋にも「木村玉治郎」の名前はなかった。

逆に式守伊之助は(所属する)高田川部屋HPにも、相撲協会公式サイトの高田川部屋にも「式守伊之助」と表記があった。

兎にも角にも41代式守伊之助最後の場所を暖かく見守ろう!
その伊之助のズッコケ集と題した動画がありました↓↓↓