幕下の有望二世力士と兄弟力士

 幕下で二世力士・兄弟力士が目についた。
一部ご紹介。

西幕下筆頭 木竜皇(立浪) 6勝1敗

ご存じ時津海ジュニア。
今場所は自己最高位に番付され、意気込みも今までとは違うものがあったか。
昨日の千秋楽には十両の土俵に登場。ベテラン実力者・碧山を圧倒してみせた。

これで間違いなく新十両入りをものにしてみせた。
また、弟も春雷(しゅんらい)という名の現役力士で、今場所は東幕下40枚目で3勝4敗と惜しくも負け越している。
立浪部屋、豊昇龍と明生に続く関取誕生は確実。趣味は銭湯。

西幕下5枚目 若碇(伊勢ノ海) 4勝3敗

こちらは元幕内・大碇ジュニア。
埼玉栄から入門。ここまでのプロ経歴わずか1年半。
体格には恵まれてないが176cm・112㎏、そこに有り余る闘志を乗せて昨日は新十両・生田目を押し出しに破り勝ち越した。

来場所は少し番付を上げて、新十両を手繰り寄せることができるか。19歳

幕下最下位格付出 石崎(高砂) 6勝1敗

朝紅龍の弟もプロへ。
アマチュアの経歴を引っさげて、プロデビュー場所だった。
6日目に日体大相撲部同期だった旭海雄にはたき込みで敗れた以外は白星を積み重ねて上々のスタートを切った。

以前に木竜皇と若碇を当ブログで掲載させていただいております。

最後の会場での優勝決定劇 2024名古屋千秋楽

 最後はきっちり横綱が締めてくれた(10回目の優勝)
しかし、最終形にたどり着くまで二転三転と移り変わりがあった。
愛知県体育館最後(60回目)の開催に相応しい劇的な幕切れを振り返ります。

本割り・隆の勝ー大の里

昨日、照ノ富士を破る金星を上げた隆の勝は本割りで大の里と対戦。
大の里も勝ち星を2ケタに乗せていい形で来場所の大関獲りにつなげたい。
今場所の主武器としているのど輪からの攻めが効果的。右差しから走るかのように出て行く。大の里に何もさせなかった。

本割り・照ノ富士ー琴櫻

照ノ富士の本割り、対戦相手は琴櫻。
11日目から3連敗と失速、最後に意地と大関としての存在をアピールしたいところ。
立ち合いスパッといい具合にもろ差しの琴櫻に横綱が当然極めにかかるも、左に動きながらうまく極めから逃れ、右を差そうとした照ノ富士を左に回り込み上手出し投げに仕留めた。
照ノ富士、3敗に後退で決定戦が決まった一番。

優勝決定戦・照ノ富士ー隆の勝

3敗同士でもつれ込んだ大一番。
隆の勝、昨日の両者の本割り同様のど輪からの攻めでもろ差しになり、果敢に寄るも照ノ富士に巻き替えを許し、体勢を起こされたところで腰が伸びきってしまい万事休す。寄り切りで照ノ富士。優勝はやはり横綱の手に。

私自身、隆の勝に奇跡を起こしてほしいと思う派だったがそれは実らず。というか甘くなかった。
挑戦者・隆の勝は出し切ったと思う。そして潔く散った。来場所以降にこの経験と自信を生かしてほしい。

そして、横綱・照ノ富士。長きにわたる膝と腰に致命的な爆弾・糖尿病なども抱え、状態を悲観視する声もあった中、最後に見事な「優勝」という結果を出し、角界の看板・第一人者であることを証明してみせた。

やっぱり強かった↓↓↓

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隆の勝を検証、1横綱・2元大関戦

 隆の勝が大健闘。
優勝争いを揺るがしている。今日はトップを走る横綱に敗戦を味あわせた。

今日14日目・照ノ富士戦

立ち合い、照ノ富士は右の肩辺りからだが「かち上げもどき的」な動きを見せて結果的に隙を作ることになり、そこにつけ込まれ勝負はあっ気なかった。作戦ミスというか完全なる(横綱の)完敗。対して隆の勝、7連勝と波に乗り11勝目。気づけば照ノ富士を1差で追う展開となった。

13日目・霧島戦

この一番に関しては(失礼だが)戦前、霧島に焦点が集まっていた(既に5敗を喫し、大関復帰に向け負けられない一番だったが)右からの張り差しを受けたが、意に介さず左に回り込み(霧島の)上体を崩したところを押し出した。

11日目・正代戦

立ち合いに右のど輪で正代を起こし、頭をつけて左差しから迷わず一気に決めた会心の相撲。
今場所の正代(元大関)も悪くないんです、内容が。

ともかく今日の一番は左おっつけにのど輪が連動してうまく嚙み合った殊勲の星でした。
今場所の活躍は場所前に発表したプライベートの変化も好材料としてうまく作用してるのかもしれませんね。

伏兵・ノーマークだった(失敬)前頭6枚目が最後に奇跡を起こすかもしれない(他力に関わる部分もあるが)

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炎鵬に黒星を付けた本物と幕下優勝力士

 幕下の各段優勝が決まりました。
今場所は序二段優勝も千秋楽を待たずに13日目で決定。

序ノ口優勝・清水海

中でも7場所ぶりに出場した炎鵬の復帰初戦に土をつけた清水海(境川)が、その後も負け知らずの6連勝を続け7戦全勝で序ノ口優勝を掴み取りました。

簡略すぎるプロフィール
埼玉栄高・日大(相撲部)出身。
4兄弟の三男で他の3人も相撲をやっている。
長男は現役力士の土佐清水(時津風)
※今場所西三段目67枚目で3勝4敗。下の名前(四股名)は万次郎

稽古場で部屋の関取衆に勝つこともあるというのだから本物だった。
※境川部屋の関取
平戸海・佐田の海・妙義龍・對馬洋 と錚々たる顔ぶれ。

今後の期待が高まります、清水海。

幕下優勝・大青山

幕下の優勝力士は大青山(荒汐)東幕下2枚目
来場所の新十両を決定的なものにした。
ここまでのスピード出世、日頃からの稽古熱心ぶりが花開いた。
今場所7人の対戦相手のうち5人は元関取。
強者達に打ち勝ち、しっかりと実力を証明してみせた。

黒姫山の孫、現役の黒姫山(虎之介)に勝って幕下優勝を決めた一番↓↓↓

また今場所の初日に当たる今月14日に当ブログで紹介させていただきました↓↓↓

来場所以降の活躍が楽しみです、大青山。

勝ち越しを決めた幕内3人 名古屋場所12日目

平戸海 (境川・西小結)

豪ノ山との押し相撲同士の一戦。
臆せずに前に出て(強烈な)突き放し。一気に勝負をつけた。

5場所連続の勝ち越し、実力・人気ともに上昇中。
地道な鍛錬の積み重ねで、相撲に厳しさが増してきたか。
さらに白星を追加し、番付を上げたいところ。24歳。

正代 (時津風・東前頭10枚目)

琴勝峰との対戦。
がっぷり胸が合い、力勝負になった。
ちぎって捨てるかのような上手投げ。取り直し後の一番です。

3日目からの6連勝は立派。
この6連勝中は前に出る積極的な相撲が目につく。
なんてったって元大関。ツボにはまればまだまだ相手を一蹴するだけの力はある。32歳。

遠藤 (追手風・西前頭14枚目)

先場所約8年ぶりに、十両へ陥落。
そこで12勝を上げ、1場所で幕内復帰。
6日目から6連勝で勝ち越しリーチがかかった北勝富士戦。
柔らかな体・柔軟な体躯がいきて、送り出し。

取組後の勝ち越しインタビューでは
「体がうまく動いてくれたんでよかった」
「何が良かったのか分からない。たまたまが重なっているだけ」
「また明日、土俵に上がれるように、そして相撲が取れるように準備します」
と、次々に淡々と「遠藤節」が炸裂したようである。33歳。

新進気鋭、前途洋々の新三役。
実力・キャラクター的に侮れない元大関。
かつては永谷園CMキャラクターまで務めた貴公子。

なんとも個性豊かな面々が勝ち越しを決めた12日目でした。