愛知県出身の名力士・鳳凰倶往

7月・名古屋場所に因んで。

鳳凰倶往(ほうおう ともみち)

愛知県蒲郡市出身、二所ノ関部屋所属。

1971年秋場所初土俵
1990年夏場所引退
同世代の関取(主な顔ぶれ)としては、麒麟児・大徹・大善といったところか。

うん。鳳凰、懐かしいなぁ。

愛知県出身ということで、出てきた慕わしい四股名。

みかんや新鮮な海の幸が豊富に獲れる街で知られる蒲郡出身の元関脇・鳳凰。

1978年夏場所から、47場所連続関取。最高位は東関脇(1984年7月場所)

三賞とは縁がなかった。最高位が関脇の力士で、三賞を受賞できなかった力士は鳳凰のみ(びっくり(◎_◎;)しかし、金星は3個記録している(2代目若乃花2個、千代の富士1個)

当時の二所ノ関部屋関取の立ち位置としては、麒麟児と大徹の間に挟まれたやや地味な存在のように思われたが(失礼)実力派よろしく(昭和以降)歴代2位タイの十両優勝4回を記録している。

因みに1位が益荒雄の5回
2位タイの顔ぶれが、鳳凰の他に、若の里(西岩親方)・小城ノ花(出羽海親方)・大錦(元年寄・山科)・播竜山(元年寄・待乳山)・朝登(元年寄・東関)などビッグネームが並ぶ。

1990年5月場所限り廃業後、サラリーマンや間垣部屋でコーチをしていた時期もあったとか(2代目・若乃花が親方だった頃)

2013年1月に56歳で亡くなっている。

私の小学校・中学校・高校時代に関取として君臨していた鳳凰。

彼もまた忘れられない力士の一人である。


茨城・阿見町に部屋を構えて早や1年

 元横綱・稀勢の里が部屋を興し、茨城県阿見町に新部屋が完成して一年が経った。

部屋は約6千平方メートルもの広大な土地に新築。稽古場は効率性を重視して通常1面の土俵を2面つくり、屋外にはバスケットボールができるスペースを設けた。既存の相撲部屋の常識にとらわれないこだわりを感じさせ、異例の広い敷地を生かしての地域交流や相撲普及など幅広い構想があるという。
(日本経済新聞より)ちょうど一年前の記事です。

元関脇・嘉風の中村親方の内弟子を含めて、現在総勢19人を数える二所ノ関部屋。

有望株・関取が手に届きそうな力士もいる(生え抜きで)

大の里・・・2年連続アマチュア横綱の看板を引っさげ、幕下10枚目格で5月場所デビューしたばかりの23歳。先場所6勝を上げ、来場所は十両目前に番付されることが予想される。
初土俵の場所から四股名を与えられるほどの期待の逸材。
「大の里」とは、大正から昭和初期に活躍した青森出身の大関で、164センチの小兵で力が強く「相撲の神様」の異名を取った力士だそうである。

他にも龍王・宮城と続くが、尾車部屋からの移籍組。高橋や嘉陽も日体大相撲部からの入門なので、(日体大出身の)中村親方が独立するまでの在籍かもしれない。

花房(はなふさ・三段目)、藤宗(ふじそう・序ノ口)このあたりがアマチュア経験・実績を上げ入門した生粋の「二所ノ関戦士」か。

広大な土地に大きな部屋を構え、力士達は伸び伸びと稽古を重ね、相撲に精進した生活を送る。都心・東京近郊に多く所在する相撲部屋の概念に逆行するかのような新機軸を打ち出して早や一年。

早稲田大学大学院で、弟子の育成法や部屋の運営手法などを多面的に学んだ二所ノ関親方の相撲理論・哲学はこれから一層花開く。

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正代と翠富士と大の里初白星と・3日目

「相撲に勝って勝負に負ける」という言葉・言い伝えがある。
勝負事は勝ってなんぼだし、負けたら何もない。
でもやっぱり「内容」って問われる。
例えば立ち合いの変化や、土俵際の引き・叩き・突き落としばかりで勝ち星を重ねたところでファンの支持は得られない。
正攻法な戦い・必死さ・(伝わる)一生懸命さがあれば、多数の方々に応援していただける。

今場所って言ったってわずか3日しか取り終えてないけど、正代翠富士がこれにあてはまる部分があると思う。

偉そうな屁理屈を並べてしまいましたm(__)m

~ポジティブ・正代~

先場所から何か吹っ切れたかのように積極的な相撲が見られるようになった正代。
昨年末から右足親指の負傷を抱えていたようだが、復調してきたという背景もあるみたいです。3日目は若元春戦。

正代、左差しから力強くすくったところに若元春が巻き替えにきた。
そのタイミングで正代が一気に決めにかかるも(廻しを十分に引いてなかったからか)逆転の突き落としを食らってしまった。
この傾向、初日と昨日の本割り(取り直し前)や以前にも見られたように思う。
勝ち急いでるのかな。結果はついてこなかったが、弱気や消極的なところが見られないので評価していいと思う。

あなたは正代です↓↓↓

~171cm・116㎏が立ち向かう~

先場所初日から10連勝で(11日目まで)優勝争い単独トップの活躍を見せた翠富士。
得意技「肩透かし」を武器に堂々と上位と渡り合っている。
今場所初日は大関獲りのかかる霧馬山をあわやというところまで追い詰め、2日目も土俵際の逆転を許すまでは、攻撃的に支配していたのは翠富士だった。
3日目の今日は、大関・貴景勝戦。

貴景勝主導だったが、いなしながら局面打開を図り、貴景勝の叩きを繰り出すも怯まず立ち向かっていき、常に全力を出し尽くす相撲っぷりに好感が持てた。
3連敗スタートもまだまだ一泡吹かせてくれるのではと期待する自分がいる。

~大の里、初白星成る~

アマチュア横綱からプロ入りした大の里の2戦目。
対戦相手・西幕下10枚目の塚原(春日野)を押し出して待望のプロ初白星を挙げた。
立ち合いしっかり当たると、下がることなく前に出て、最後は頭を低くして押し出した。
おめでとう、大の里!

往年の名力士の四股名を背負って・夏場所初日

 大相撲夏場所、本日初日を迎えた。

いくつかの見どころ・焦点があるなかで、今日はまず、アマチュア横綱から幕下10枚目格付出の大の里(二所ノ関)のデビュー戦から取り上げたい。

~期待の大器、お目見え~

本名は中村 泰輝(なかむら だいき)
初土俵場所から早くも四股名が与えられ、大正時代の大関の大ノ里萬助や師匠の二所ノ関親方が出世した時の候補に上がった「大の里」として登場した。

対戦相手は(昨日も紹介したが)日体大の2学年先輩で177センチ、123キロの石崎(高砂)
(大の里は)控えに座っている段階から、手首足首を盛んに動かせていたのは緊張の表れか、(それとも)いくぞと体に意志を伝えていたのか。 迎えた一番。

https://www.youtube.com/watch?v=eB7-p364OrA

立ち合い、左上手の石崎。大の里は右差しから構わず一気に出るが、石崎の土俵際に追い込まれても体を開きながらの突き落としが決まった。

大の里は悪くなかった。鳴り物入りで入門し、受けた重圧・プレッシャーは計り知れないものだろう。たかが1敗、されど1敗。かける期待・得た印象は少しも色褪せない。今後も要注目だ。

~令和の怪物、夏場所初日~

十両2場所目の「令和の怪物」こと落合。
初日の対戦はこちらも人気者・熱海富士だ。

立ち合いからもろ差し決まり、頭をつけながらがぶり寄り。
熱海富士は何もできなかった。落合、快勝!
だが、十両土俵入りの時から気になっていたのが、左肩周辺のかなりの面積にテーピングを施していたがどうしたのか、と思ったのだが不安を感じさせない相撲内容だった。そのあとも平然とケロッとふるまっていた。やはり大物である。

~休場明けの初日~

古傷の膝の具合はどうかな。
横綱・照ノ富士が4場所連続休場から復帰した。
元大関、今場所東小結の正代との初日。

正代、照ノ富士の右を制しながら前へ出たが、その右差しを許す(入ってしまい)逆転のすくい投げが決まった。照ノ富士は寄られながらも精神的余裕があったかもしれない。
正代は十分に廻しを引いたわけでもなく(走ってしまい)惜しい一番を落としたが、内容は良かった。むしろ今場所(やってくれるのではと)期待を窺わせた。

大関獲りかかる霧馬山、立ち合いの変化で墓穴を掘り損ねたが翠富士を肩透かしに切って落とした。
若元春、休まず攻めて遠藤を力強く上手出し投げ。先場所同様、鍵を握る存在となりそうだ。

※東前頭2枚目の髙安が14日(今日の)朝稽古で右の太ももを痛め、初日から休場することになりました。 淋しく残念な知らせである。

ガンバレ髙安↓↓↓

独自の視点で、初日期待の3番!

 明日から始まる大相撲夏場所。

巷では霧馬山と大栄翔の大関獲り、照ノ富士の復調具合、北の富士氏2場所連続解説休場、等々いろいろ語られているが、今日は私独自の視点で「初日」の楽しみな3番を上げようと思う(十両以下になってしまった)

~悔しさを力に変えて

十両最後の一番では、先場所好成績を収めながら番付運に恵まれず、新入幕入りを果たせなかった2人、東西の筆頭同士の豪ノ山湘南乃海の一戦がある。
先場所、十両優勝を遂げたあの逸ノ城に土をつけた豪ノ山。 片や
先場所、朝乃山に投げの打ち合いで顔に擦り傷を負わせ大善戦した湘南乃海。
メキメキと力をつけてきた2人が、初日に激突する。

~令和の怪物、十両2場所目~

十両8枚目同士は熱海富士落合
人気力士・静岡県熱海市出身の熱海富士に「令和の怪物」の対戦。
先場所・初顔で熱海富士が土俵際の突き落としで勝っているが、2回目の対戦はどちらに軍配があがるのか。

~大の里、デビュー戦~

更に幕下の取組からは、昨年のアマチュア横綱で幕下10枚目付出・大の里(二所ノ関)の「デビュー戦」が組まれている。
対戦相手は東幕下11枚目の石崎(高砂)
こちらもただ者ではない。大の里と同じ日体大出身の2学年先輩。
三段目付出で初土俵後、着々と勝ち越しを重ね、一時は西幕下筆頭まで躍り出た実力者が「刺客」として襲いかかる。

※他にも幕下筆頭同士の紫雷(木瀬)ー川副(宮城野)、高橋(二所ノ関)ー峰刃(錣山)
などが楽しみだな。

将来、大成する力士2人の手形入りサインです↓↓↓