高砂一門のいい話とあまり良くない話

 秋場所の新十両、朝紅龍(高砂)が積極的に出稽古に行き、いろいろなタイプの力士と申し合いを重ね、張り切っている。

先日(5日)には、時津風部屋での申し合い、最初に雷鵬(宮城野)や北勝丸(八角・幕下28枚目)ら(主に)幕下格と稽古を重ねたあと、関取衆の申し合いにも参加。こちらでは、大栄翔・正代・霧島と錚々たる顔ぶれに挑んでいった。(スポニチより)

今場所はこの朝紅龍と含めた4人新十両だ。
他の3人に負けないくらい朝紅龍だってアマチュア・エリートだ。中学・高校とあの朝青龍や琴奨菊を輩出した高知の明徳義塾出身。その後、日体大へ進学。全国レベルのアマチュア大会で多数実績あり。

初土俵から本名の「石崎」で相撲を取っていたが、新十両を機に、四股名を「朝紅龍」に改名。「朝紅」の2文字に対して、ご両親が朝焼けをイメージし「人生、どんな困難でも乗り越えられる」との意味が込められてるという。

あさって初日の対戦相手が発表となっており、朝紅龍はなんと大の里との対戦が決まった。これは楽しみだ!

~どうなる錦戸部屋~

高砂部屋繋がりで。
錦戸部屋付きの千田川親方(元小結・闘牙)が(昨日)7日付で(相撲協会を)退職発表をしたそうだが、これ如何に。現在49歳で最初は(年寄・千田川も)借株だったそうだが、のちに取得しているみたいだし。昨今の「年寄株問題」の犠牲者となったか。体調不良か?(見えない)摩擦・確執があったのか。

相撲協会公式サイトの「錦戸部屋」を開けてみれば、力士欄に掲載されているのが水戸龍と序ノ口の葛錦(かつにしき)のみ。千田川親方の名は(当然だが)もう消されて削除されていた。

親方(錦戸)1人に力士2人。行司・呼出・床山各1人ずつ。
これでは相撲部屋として全く体を成していない。

水戸龍・葛錦ともにロクな稽古にもならないし、ちゃんこや1日の生活ってどんな感じのものなんですかね。何より現役2人の力士がかわいそうで仕方ないです。

先月27日には、錦戸親方の還暦と錦戸部屋創立20周年を記念した祝賀会が都内で盛大に開かれたそうなんですが、部屋経営があまりにも悪い状態なのに、こういうパーティーを催すのもどうかな?とちょっと思いました。親方が長い間、透析を続けているほどの健康状態だとも聞いていますし。

更に錦戸親方(元水戸泉)が現役時代に所属していた高砂部屋か、近隣・真裏にあるという八角部屋に合併もなんて話も聞こえてくる始末(一門も同じ) この問題、どうなってしまうのでしょうか。

先代師匠のタオルを見つけました↓↓↓



所属力士2人、錦戸部屋の広告塔的存在・水戸龍聖之

 錦戸部屋
2000年9月場所限りで現役を引退した元関脇・水戸泉が、高砂部屋の部屋付き親方期間を経て、2002年12月1日付で分家独立し錦戸部屋を創設した(墨田区亀沢)

水戸泉と言えば、制限時間いっぱいの時に大きく塩を撒く「ソルトシェイカー」と知られ人気を博した。幕内優勝1回を記録している(1992年7月場所)

この錦戸部屋、現在関取は1人(水戸龍)=部屋初の関取になるのだが、関取誕生まで15年以上かかった。

(ここからが本題)
他に力士が一人しかいない(序ノ口・葛錦)
合わせて2人だけ。「富士泉」という力士もいたが、去年7月場所以降は番付外で、現在所属しているのか引退しているのか、はっきりとした所在がわからなかった。

水戸龍に賭ける期待は大きい。学生横綱からプロ入り、幕下15枚目格付出デビューまでした逸材なのだから。
錦戸親方は「正直言って、どんな記録を作ってくれるのかと思った」と言い、「大きな体を使いきれず歯がゆかった。欲がなくて優しい」と明かす。

殻を打ち破る何かが必要だ。自ら積極的に出稽古に行き、いろんなタイプの関取と番数をこなし自信と逞しさをつけてほしい。墨田区周辺・近辺にはそれらを満たす精鋭達が所属する部屋がいくつもある。かつての千代の富士がそうであったように。

所属力士もろくにいない・致命的な稽古環境が恵まれない中、水戸龍という男は不平不満をもらすことなく、黙って相撲を取り続け、背中で生き様を見せ続ける。

錦戸部屋には、人脈とコネをフル活用して有望な若者を獲得できるように祈りたい。

※錦戸親方の実弟・元梅の里がマネージャーをしているとあるが、今はどうしているのだろうか。

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