義ノ富士も九州場所を盛り上げてくれた。
自己最高位・東前頭5枚目で9勝6敗、技能賞獲得。
大の里と安青錦という、
最後まで優勝争いを繰り広げた2力士に土をつけている。
今場所から四股名を「草野」から義理人情の「義」の字が入った「義ノ富士」に改名。
出世の早さから大銀杏が結えないことが新進気鋭の証。
デビュー以来(9場所)負け越し知らずでここまで番付をかけ上がってきたこともあり、そろそろ壁にぶつかる頃かなぁと自分勝手に思っていた。
印象に残っている相撲を振り返る。
11日目・安青錦戦
安青錦のお株を奪うような立ち合いからの突き押し。
しかも、一発一発が大きくて的確。そこに前へ出る圧力と回転力が加わったからたまったものではない。
優勝力士を一方的に破ったその一番。
10日目・大の里戦
大の里、ややふわっと立ったか。
(初顔で)お手並み拝見的な意識があったのかなぁ。
一方の義ノ富士。思い切り全力でいくだけとでもいう「(この一番に賭ける)気合の差」がこういう形になって表れたのでしょうか・・・。
12日目・琴櫻戦も、土俵際の攻防(詰め)の部分で負けただけで、実質(内容は)勝ってたし。
いやいや、安青錦に続く次世代の力士を代表する力士の一人ですね。
来場所は・・・(周りとの兼ね合い)を見ると、いきなりの三役昇格はないか。
前頭筆頭と予想する向きが多いようである。
(更に一段上の)本当の真価が問われることになる。
楽しみですね。




