両横綱が引っ張る展開に 2025秋場所10日目

 どこまでも安青錦を追いかけ続ける筆者。
今日は伯桜鵬との対戦です。
立ち合いスパッと左を差した安青錦。
それを打開しようともがく伯桜鵬を問題にしなかった。
ひょっとして(伯桜鵬には失礼だが)よもやの大勝負になるかなとも思ったが、安青錦は自分を失ってなかった。左差しのアドバンテージに頭をつけ腰を落とし、前屈みで圧力を与え続け寄り切り。今日もこの形を積み重ねて、勝ち越しを決めた。

大の里も万全。
左からのいなしなのか、たぐったのか(立ち合い)当たってから少し後退したのは、事前に考えていた作戦なのか。相手の動きをよく見て突き出した。
明日は髙安。どうだろう、死角なしだと思いたいが。

豊昇龍も圧勝。
先場所、苦杯をなめた若元春に左張り差しから一気に攻め立ててすくい投げ。
素早い決着、隙を与えなかった。
自己新記録という10連勝。
これから険しい山に登っていく。

正代が負けて2敗に後退したことにより、両横綱が場所を牽引する存在に。
望ましい限りだ。場所ごとに(優勝力士が)コロコロ変わったり、平幕優勝の新星出現も良いが、改めて横綱が引っ張る(現時点での)ベーシックな型も場所が引き締まる思いだ。

しかし、好調な時ほど気を抜かず緩めずにいきたい。
足元をすくわれるのはこんな時。
「勝って兜の緒を締めよ」
(ここまで)成績優秀の両横綱にこの言葉を捧ぐ。

大の里に一瞬、波乱を見たが。 2025秋場所9日目

 さて、今日の安青錦。
未だ勝ち星が見えない阿炎に、立ち合いから低い姿勢。すぐさまもろ手突きを吸収。
頭の位置低いまま足も連動させ、阿炎の反撃を封じた(押し出して安青錦)
明日は伯桜鵬と。面白そう!勝ち越しがかかることになりますね(安青錦の)

今日の真打ち・大の里。
対して、今場所ここまで好成績の若元春。
若元春のいなしにはまったが、ほんの一瞬。
すぐさま振り返って、右差し左おっつけの体勢で出た。
寄り倒して大の里。
相撲の流れは想定外だったが、すぐさま自らを取り戻し、デラックスな体に、前進に前傾、圧力がかかれば元春もひとたまりもない。
大の里が9日目で給金直し。懸念されてた自滅につながる引きや叩きがここまで見受けられない気がする。この調子、心掛けでいきたい。

大関取りがかかる若隆景。
ここにきて痛い4敗目。十分な体勢を作りながらも、最後は競り負け。霧島の逆転すくい投げが決まってしまった。「今場所後の・・・」はないと思われる。

幕内の成績を見渡せば、
1敗・正代
2敗・竜電
と世代交代の波に飲み込まれず、30代前半力士が存在感を発信していることが嬉しく思う。

・碇潟の連勝、4でストップ。元幕内・島津海に押し倒しで敗れる。
・元幕内同士のレジェンド対決、北磻麿に志摩ノ海は志摩ノ海に軍配が上がり、今場所の初白星を挙げている。

安青錦と伯桜鵬、7日目と8日目

 昨日は投稿できずにごめんなさい。

中日8日目の今日と昨日の7日目の2日間で筆者の目に付いた力士・相撲を取り上げたいと思います。

まずは、当ブログお馴染みのなんてったって安青錦から。
昨日(7日目)若隆景戦
立ち合い、突き放し⇒左おっつけ(安青錦)⇒安青錦の突進を持て余し、最後まで圧力を逃がせない(若隆景)⇒押し出して(安青錦)
大関取りのかかる若隆景を次期大関候補が見事に制した、内容も一方的。
(現時点では)安青錦の方が若隆景より、大関取りが現実的に感じるが(ひいき目なしに)

同じく7日目の土俵から。
伯桜鵬、我慢の勝利。
横綱・大の里に2場所連続で勝利して、久方ぶりの存在感を発揮している伯桜鵬に4連勝のあと(いけるかと思ったら)連敗の霧島。
すぐさま、もろ差しになった伯桜鵬。それを強烈すぎるかんぬき(極めて)伯桜鵬優位を拒む霧島。そこから巻き替えの応酬があったが、再びもろ差しになった伯桜鵬が寄り切った。
右腕が伸ばせず、上腕の辺りが気がかりな印象だったが。

今日(8日目)の安青錦は玉鷲と組まれた。
大ベテランの突っ張りを受け後退するも、左が入ると同時に頭をつけた。
こうなると安青錦。
この左を基点に、玉鷲の巻き替えを許さず寄り切り。
中日を終えて6勝2敗、横綱大関戦は豊昇龍戦が残されている。
どこまで白星を積み重ねられるか。

休場も危ぶまれた中日の伯桜鵬だが、右腕の広範囲をテーピングで固定して出場。
先場所の覇者、ここまで4連敗できていた琴勝峰に肩越しの左差し、右上手も(1枚ながら)取り、この右で出し投げが決まった。明日は(今日、琴櫻に土をつけた)髙安戦。地味に楽しみである。

~ここからは完全に今日8日目の結果です~
・大の里、平戸海に左前みつ取られるも、体格の圧でねじ伏せた(決まり手・押し出し)
・十両の三田が欧翔海に完敗。連勝が「7」でストップした。
・小兵の雄、山藤(出羽海)が幕下の玉欧山に敗れ星を2勝2敗の五分にしている。
・藤ノ川弟、碇潟が全勝対決で風の湖に勝ち、ストレートで勝ち越しを決めた。

横綱大関が安定しています 2025秋場所6日目

 まずは今日の安青錦。
未だ勝ち星のない高安に小刻みに突っ張られるも、全く動じない。
というより髙安の突っ張りも、腰が入ってないし、足が前に出てない。
そうこうしているうちに、安青錦が下にもぐり密着して髙安の突っ張りを封じた。
寄り切り!2日連続で元大関を撃破。
ここまでの成績、相撲内容の違いもあるが、現状の差が浮き彫りになったような一番になった。精彩を欠いている髙安も心配だ。



両横綱、それぞれ危なげなかった。
大の里は熱海富士。
豊昇龍は王鵬に対して白星。
明日は
大の里には豪ノ山
豊昇龍には平戸海 が組まれている。

若隆景、豪ノ山の一目散な電車道にも動じず、落ち着き払って余裕のある突き落とし。
明日は安青錦と対戦なんですね。今後を占う意味でも重要な相手・位置づけとなる一番か(若隆景の大関取りと両者が優勝争いに絡む意味でも)

十両・三田が幕内の土俵に殴り込み。
湘南乃海のかち上げ、いなしもなんのその。
負けじ魂で押し出して見せた。明日は十両に戻って大青山と戦う。
荒篤山とともに十両で無敗を守っている。

幕下からは、
五島(藤島)が3連勝。
丹治(荒汐)寝坊による不戦敗。
米沢龍(境川)初白星。
大波家長男の若隆元が元前頭・武将山に敗れている。

元幕内・水戸龍の引退が発表されている、寂しい。
錦戸部屋、どうなってしまうのか。

安青錦の高度な技術に魅せられて 2025秋場所5日目

 昨日、意外な敗戦を喫した安青錦は元大関・霧島との対戦。
霧島が突き放しにかかるも束の間、安青錦が距離を潰して頭をつける、左差し右おっつけの型で相手の出方を窺う。霧島が右を巻き替えようとしたところを出し投げで崩し、うしろに回り送り出し。見事な相撲で全勝力士を引きずり降ろした。
相手の意思・動きに対し、勝利への最善の方法・近道をすぐさま実行に移せて、ズバリと勝負を決められるところ・片づけられるところなんか、何だかベテラン力士のようだ。改めて勝負勘・センスの良さを見た気がする。

大の里、仕切り直しの今日は昨日、安青錦を食った王鵬と。
王鵬、渾身ののど輪を繰り出すも、横綱は全く動じず逆に距離を詰めて突き落とした。
大の里の上体のスケールが、王鵬の抵抗を削いでしまった。
序盤を1敗で通過。この先はどうなるのか。

豊昇龍、分が悪いとされていた熱海富士にのど輪で起こし、左上手をがっちり引きつけ寄り切って全勝を堅持。横綱相撲を見せている。あと10日あるが、好調を持続できるか。

十両・三田、きらりと光る5連勝。
スピード相撲、矢継ぎ早に攻めを繰り出し、琴栄峰を土俵に這わせた。

炎鵬が碇潟(藤ノ川の弟)に悔しい負け。
碇潟の突き放しに最後まで懐に入り込むことができなかった。
勝者。オヤジ(大碇)によく似ている↓↓↓

今日の山藤。
辛抱強く勝機を窺い、向田の背後に回った。
(体重差があるせいか)ここからも少し時間を要したが送り出しで勝っている。
懸命は相撲で場内を沸かせていた。