矢後(押尾川)焦らず腐らず復活へ

 名古屋場所・幕下優勝はこの度新十両昇進を決めた朝白龍(高砂)
その朝白龍と7番相撲で優勝を決める戦いで残念にも敗れたのが、矢後(押尾川)
正直、久しぶりに耳にした四股名である。

関取(十両)陥落後、4年が経つ。
それからはほとんど幕下上位に番付されていたようだが、ちょうど1年前の7月場所から3場所連続休場により(休場理由がわからない、古傷の膝に痛みや問題を抱えていたのか)序二段19枚目まで落とした番付から、再途上中といったところであった。

エリート・矢後も鳴り物入りの入門時を思えば、引き換え(ここまでは)それほど出世している訳でなく、苦労している。
3年前の1月場所終了後、最初に所属した尾車部屋・親方(現在の琴風浩一氏)の停年により、元関脇・豪風が師匠の押尾川部屋に移籍。
風賢央、風の湖らと「風」系の部屋を引っ張る立場でいる。

個性あふれる人物像、ユニークなキャラクターとは無縁・真逆であるが、真面目・堅物キャラで念願の関取復帰なるか、31歳・矢後太規である。