宇良よ、いてくれるだけでいい。

宇良和輝

西前頭4枚目
7勝8敗で1月場所を終えた。

今場所も魅せてくれた。
楽しませてくれた。

初場所の宇良特有の機能と奇手、パフォーマンスをもう一度。

4日目・髙安戦 伝え反りの巻

相手に攻め込まれた時、腰を低く落とすようにしてしゃがみ込み、相手の膝あたりを両手で抱えて背中の方に投げ飛ばすようにして倒すこと
と、(伝え反りに関する)説明書きがあった。
で、振り返ると
炸裂3秒前の1:06あたりの何かを企んでるような雰囲気・オーラが何とも痺れる。

その辺の力士だったら、まず成し得ないし、取組の流れの中で思い浮かぶことすらないであろう大技をこの男は通算で3回も決めてるから仰天だ。

10日目・若元春戦 ファイティングポーズの巻

この日は押し倒しで敗れるも、途中、相撲という競技ではまず見られないタブーと言っていいくらいのポーズがあった(0:49から2秒くらい)これも戦略の一環か、ある種の陽動作戦か!?しかし結局は、若元春の前進を許し、伝え反りのような大技を仕掛けようとするも未遂に終わっている。

見た目は純朴
語り口は朴訥

取組前から勝負がつくまで、ここまで勝敗を超越した高揚感を与えてくれる力士は近年どれくらいいるだろうか。

(不戦勝を含めた)34の決まり手を操り通算359勝を挙げているこの好漢から、今後も目が離せない。


幕内優勝決定までの振り返り 2025初場所千秋楽

 ここまで2敗、単独トップだった金峰山は3敗の王鵬戦。
金峰山のど輪で相手をけぞらせるも、王鵬が左からのいなしで形勢逆転。最後は魂を込めて金峰山を押し出した。
これで決定戦にもつれた。

そこから今日、結びに割が組まれている豊昇龍へ。
千秋楽の対戦相手は、今場所すっかり商品価値を落としてしまった琴櫻。
常に主導権を握り動き回るのは豊昇龍、そのまま寄り切って豊昇龍。

優勝決定巴戦

第一戦は、金峰山ー豊昇龍。
張り差しの豊昇龍に対して、金峰山左上手。豊昇龍は下手投げで相手の上体を崩しながら寄り切り。金峰山、何ひとつ抵抗できなかった。

勝った豊昇龍は続けて王鵬戦。
今度は四つで最初から密着。左上手を十分に引いて、出し投げからの最後は寄り倒しで決めた。2度目の優勝成る!
上記2番の動画↓↓↓

この優勝を受けて、審判部は臨時理事会の招集を要請するそうなので、横綱昇進が決定的となった。
(主観になりますが)まぁ、確かに横綱昇進の条件には満たしているが、何か圧倒してる感がなくて。
今場所の3敗の対戦相手はいずれも平幕ですし。
このことに関しては、諸手を挙げて賛成しきれませんけどね。
奥歯に物が挟まる感じがします。

でも、おめでとうということになるのでしょうか。

安青錦、12勝で初場所終える

 安青錦が今場所も大活躍。
千秋楽の今日は、同じく3敗の生田目(二子山)戦。
昨日までの2日、成績優秀者の獅司と竜電を渾身の突き押しで立て続けに撃破。
今日も安青錦を最後まで苦しめた。安青錦はよく耐えた。両者の熱戦。

しかし、生田目の突っ張りは本当に強度があって、右のいなしも強い(荒い)
それを安青錦は低い姿勢で耐え続け、押し出した。
星の上では準優勝。

(多分、間違いないだろうが)外国人力士最速新入幕有力。

プロキャリアがこれだけ短いのに、相撲のスキルが高く、柔軟性に富む。
日頃からの稽古の積み重ねが随所に垣間見える。
土俵態度の良さも好感度大。

どこまでも末恐ろしい20歳の新入幕が3月春場所に誕生する。

十両優勝を混乱させた男・生田目(二子山)

 十両優勝争いも本当に面白く目が離せないので、こちらも少し書きます。

とは言っても幕内のように成績優秀者の動きを複数人追う形でなく、3敗で追い立てる生田目にスポットを当てたい。
なぜなら、昨日(13日目)獅司、今日(14日目)竜電と優勝争いのライバルを土俵に這わせ黒星をつけているからである。
これに対するおさらい。

では順に13日目・獅司戦から。
(この原文はきのうの当ブログ投稿のままです)
1敗で単独トップの獅司は生田目との激しい乱打戦。生田目の引っぱたくような右からの強烈ないなしから、仰向けに押し倒された。

14日目(今日)竜電戦
生田目、突き放してから右のいなし。足元が定まらなくなった竜電を押し倒した。常に生田目ペース。竜電は為す術なかった。

という事で、明日の千秋楽はどうなるか。
(生田目は)同じく3敗の安青錦との直接対決が控えてる。
5日目から10連勝。
波に乗る生田目の強烈な突き押し、いなしが炸裂するのか。

十両優勝争いを整理
2敗 獅司
3敗 竜電、安青錦とこの生田目。

獅司が本割で勝てば一発で優勝だが(友風戦)負ければ混迷を極める。
ちなみに竜電の明日は東白龍との一番。

金峰山、遥かなる夢へ 2025初場所14日目

 金峰山、初優勝への道のり14日目は、白星をグーンと積み重ね3敗で追走する元大関・霧島戦。
もろ手突きのど輪の金峰山、すぐに霧島が右四つに吸収して金峰山ののど輪を阻止した。霧島が頭をつけて外掛けから上手投げで崩しにかかったが、金峰山がお返しとばかりにすくい投げで豪快に霧島を転がせてみせた。
「優勝したい」
その真っ直ぐな思いに、いよいよ神の力が宿ってきたか。
明日は3敗・王鵬戦。

大関陣で唯一、優勝争いに絡んでいる豊昇龍は3敗同士で尊富士との一番。
張り差しからすぐにもろ差し、迷うことなく電車道で寄り切り。豊昇龍、スピード相撲を極めた。

王鵬は隆の勝を引っ張り込んでしまい土俵際まで後退する羽目に。
しかし、左からの突き落としが決まり3敗を守った。若干ヒヤッとしたが少しの余裕があったようである。
明日の千秋楽、大一番が待っている。

運命がどう転ぶかわからないが、直接対決を控えるどちらかの力士に幸運が舞い降りてほしい。私的なことを言ってすみません。