元前頭8枚目・大島部屋、旭大星が三日目(15日)に2番相撲を取り、濱崎(大嶽)を引き落としで勝ち2連勝飾る!
目の前の一番一番精神を忘れずにいて欲しい。
九州場所3日目を迎えた今日は、上位陣の結果よりも、何と言っても新入幕初勝利を上げた熱海富士にスポットを当てたい。対戦相手は十両二枚目美ノ海。
立ち合い、美ノ海が熱海富士の左を遠ざける。熱海富士、右をおっつけながら下手が入る。不利な体勢ながらも、腰を落として寄っていく。決まり手・押し出しで熱海富士の勝ち。
やったぜ!熱海富士!念願の幕内初勝利成る!
その後のインタビューでも、出血を抑えるためか、右鼻にティッシュを詰め、ひとつひとつの質問に丁寧に答え、時折見せる笑顔に人柄の良さがにじみ出てるようだった。
今年4月に発足した後援会の会員は400人を数え、半数は県外からの会員だそうで、この注目度はとどまるところを知らない。今後も要注目の力士(キャラクター)である。
今場所の主役の一人と言ってもいい若隆景は明生と。
若隆景、左差しから明生が引きに付け込んで寄り切り。相撲が早い。迷いがない。
こちらも主役の一人と言えようか、翔猿は2連敗スタートの玉鷲相手に、立ち合い右に低い姿勢で変化をし、玉鷲の中に入る形で寄り切った。玉鷲は完全に術中にはまってしまった感じ。
足の状態が悪そうな髙安は、大関・貴景勝を右のかちあげから、のど輪で貴景勝の上体を起こし、反動をつけてからのはたき込みが鮮やかに決まった。
インタビューでは「一生懸命やるだけです」など控えめな発言に終始して、本音や本心は心の中にそっとしまっている様子だった。元大関ですもんね。
休場明けの阿炎は、いい休養となったのか、のびのびと相撲が取れているように見える。
今日は栃ノ心にのど輪ではね上げ、引き落として3連勝。
必死の土俵が続く正代は、琴ノ若を押し出し2勝目。少しガムシャラさも見えた。
御嶽海、3日目に土(大栄翔戦)お腹に土俵の砂、ベットリ。
豊昇龍、巨漢・逸ノ城相手に常に主導権を持つ動きで寄り切り、3連勝。
遠藤が宝富士の右腕を手繰りながら送り出して、今場所の初日。
幕尻対決は平戸海が照強を寄り倒して3連勝。
~これより十両~
2連勝でスタートを切った炎鵬は、徳勝龍との一戦。
炎鵬を中に入れさせまいと突っ張る徳勝龍。炎鵬の左が入ったが、それを引っ張り込みながら寄って出て、最後は送り出して徳勝龍の勝ち。
先場所新十両同士の栃武蔵‐金峰山は、立ち合いすぐに左上手を引く栃武蔵、構わず右差しから寄り切って金峰山(176㎏)の圧力勝ち。今場所からマゲが結えたが、その辺にはまだ初々しさが残っている。
剣翔は水戸龍にすぐの左上手から寄って寄って出たが、水戸龍も189㎏で残すしのぐ。が、左上手からの右手で首の辺りを抑えながら、上手出し投げが決まり、3連勝。
今場所新十両の二人は明暗を分けた。
狼雅が幕下・塚原を渡し込み2勝目。
對馬洋は欧勝馬に押し出され2敗目。
3日目が終わった十両の3連勝(全勝)は、剣翔と天空海の2人だけとなった。先が読めない。
今日の朝乃山は昨日お伝えした通り、大翔丸との一番。
朝乃山、すぐの左上手。そこからじっくりと圧力をかけて寄り切った。
大翔丸曰く、「圧力がすごかった」と言わせしめた。ここまでの対戦成績の悪さをものともしない朝乃山の完勝だった。
九州場所の新弟子検査合格は10名と発表されたらしい。
先月行われた体格検査に基準を満たし、内臓検査にも無事にパスした10名は、晴れて「力士」として認められた。
中でも、放駒部屋に入門した鳥山優太郎は、高校大学と野球に打ち込んできた異色の経歴の持ち主。大学入学時には、複数の大学からスポーツ推薦で声がかかったというから実力も折り紙つきだ。
youtubeで過去の取組を見ては、相撲への憧れを強くしたそうだ。
体験入門を経て、正式に入門。厳しい稽古と体重増量を目的とし、たくさん食事を摂ることを心掛ける毎日である。
相撲経験の無い一途で純真な心を持つ19歳の想いが開花する日が来る事を願ってやまない。
安美錦の甥っ子・黒星スタート!
元関脇・安美錦のおいの桜庭(17・伊勢ヶ濱)は、前相撲で武隈部屋(元豪栄道)の根岸にわずか1秒で突き倒されたそうだ。
約1週間ほど前の稽古で、左膝外側側副靭帯損傷の影響で「力が入らない」状態にあるとか。
そもそも強行出場してよかったものだろうか。無理をせず、まずは治してこれから先の相撲人生に備えてほしいと思うのだが。
安美錦の名前を背負って大変だなぁ。
九州場所の番付が発表された。
ケガや不振が続く横綱大関陣の成績も影響したのか、関脇小結の人数が異例の数となった。
48年ぶりの3関脇4小結に
顔ぶれは関脇から
若隆景・豊昇龍・御嶽海
小結は
玉鷲・霧馬山・翔猿・大栄翔
余談になるが、これに対して48年ぶりの3関脇4小結は
関脇
高見山・大受・魁傑
小結
増位山・旭国・長谷川・黒姫山
と結果的に大関経験者4人を輩出している、見事な顔ぶれ。
元に戻す。
両ひざの手術を受け、休場が確実視されてる横綱照ノ富士の穴を、はたまた優勝争いはどういう面々で、最終的な優勝ラインは何勝ぐらいでの争いになるのか。今場所も混戦が予想される。
新入幕は我らが熱海富士
再入幕は東龍と輝。
熱海富士は、(幕下付出を除いた)初土俵から所要12場所の新入幕を歴代8位タイのスピード記録で成し遂げた。ちなみに元横綱朝青龍・元大関小錦らビッグネームと並んだそうである。
東西の16枚目に照強と平戸海が据え置かれる形となった。
これより十両
先場所十両優勝の栃武蔵は、東7枚目へ。
同じく先場所の新十両だった金峰山は西7枚目。
今場所新十両は、西13枚目狼雅(二子山)と東14枚目對馬洋(境川)
幕内からの陥落が剣翔と水戸龍と豊山
人気力士・炎鵬は東11枚目
幕内優勝経験者・徳勝龍は東12枚目
武隈部屋初の関取豪ノ山が関取の地位を守る西14枚目
幕下は
元大関・朝乃山が東4枚目とさらに関取復帰射程圏へ
その朝乃山に土を付けた勇麿が西9枚目
先場所幕下15枚目格付出デビューの川副は東13枚目
幕内琴勝峰を兄に持つ、琴手計が三段目から大きく上げて東37枚目へ
湘南乃海、念願の十両昇進決められるか、西筆頭に
二日目を迎えた大相撲。
昨日、いい感じで勝った髙安に土がついたり、先場所優勝の玉鷲は2連敗スタートとなった。
幕内の結果をダイジェストで紹介する。
カド番・正代は髙安との対戦。
頭から当たっていく髙安に右へやや引く正代。更に、右の巻き替えを易々と決め、そのまま寄り切った。正代、2日目に初白星。対する髙安は、足を痛めているのか、力が入らない様子だった。テーピングされてる範囲が多くなったようにも見える。解説・舞の海氏も心配なコメントを寄せていた。
玉鷲はモンゴル人対決、朝青龍の甥っ子、豊昇龍との一番。
昨日同様、のど輪から突いていく玉鷲。右へと豊昇龍をいなし、それを機に突っ張って勝負を決めにかかったが、土俵際で足が滑ってしまい俵の外へ出てしまった。惜しい星を落とした。決まり手は引っ掛けで豊昇龍の勝ち。
若隆景は霧馬山との2日目。
突っ張り合いから、右四つになり、頭をつけながら、左上手を取る若隆景。霧馬山が苦し紛れに右の差し手を抜こうとしたところを、寄り切った。少し時間を要したが、若隆景が着実に勝利を掴んだ。
今日の翔猿は明生を相手に突いて、右前まわしを引きかけるも、明生が体の動きで切った形になり、再び突き合いながらの明生の寄りに、翔猿の叩き込みが決まった。物言いつくも軍配通り。まぁ、翔猿の動きの早いこと早いこと。存分にらしさが出ていた。
新入幕・熱海富士は、立ち合いの低い当たりは良かったが、その低さが災いし、一山本のはたきを食う形になってしまった。明日は十両・美ノ海との一番が組まれている。
御嶽海、2連勝のスタート。
翠富士、佐田の海相手に十八番の肩透かしが鮮やかに決まり、こちらも2連勝。
若元春、立ち合い変化ぎみに左上手を狙ったが、墓穴を掘る形になり黒星。
錦富士、強く伸びる押しで、竜電を突き出し。(翠富士との伊勢ヶ濱コンビがいい!年齢も同じ)
阿炎は阿炎らしく、千代翔馬を押し出した。
十両の取り組み。
狼雅は、豪ノ山をねじ伏せるかのような上手投げが決まり、新十両初白星を飾った。
もう一人の新十両、對馬洋は幕下筆頭の湘南乃海にはたき込みで敗れ、1勝1敗。
湘南乃海は、2日連続出場で2連勝飾る。大分、気が早いが念願の十両昇進へあと2勝がどうしても欲しい!
炎鵬は、千代栄の右腕を手繰るような感じの引き落としが決まり、2連勝スタートとした。
朝乃山の2番相撲が、3日目に東幕下5枚目の大翔丸(追手風)と決まった。
過去5戦5敗と相性が悪いようだ。
大翔丸 翔伍(だいしょうまる しょうご)
本名・川端翔伍 大阪府大阪市平野区出身 31歳
初土俵平成26年春場所 幕下15枚目格付出デビュー 日大相撲部出身のエリート力士。
通算成績330勝355敗1休 最高位前頭5枚目。幕内在位19場所。
翔猿・大栄翔と今場所の両小結を部屋頭に合わせて6名もの関取が所属する部屋の(番付順にいうと)7番目に番付が上の実力者・古豪相手にどんな相撲を見せてくれるのか、楽しみである。
(左が大翔丸)