朝志雄、何度でも這い上がる

 力士人生を送る上で膝のケガは切っても切れない、言わば付き物のような感じと言えなくもない。
これらを乗り越えて初めて一人前・プロになったという逆説的な考え方・位置づけもあるという。

高砂部屋の朝志雄。彼もまたつらい(膝の)ケガ、番付陥落による厳しい待遇の変化を乗り越え、十両復帰を見据えられる地位まで少しずつ番付を戻してきている。

朝志雄 亮賀(あさしゆう りょうが)こと村田 亮は大学時代のアマチュア全国大会の実績が認められ、三段目格付出資格を得た。高砂部屋所属・2017年3月場所初土俵。
3場所目には幕下。その1年後に西幕下筆頭での3番相撲で右膝の側副靭帯損傷・前十字靭帯部分断裂の大怪我を負い、この場所は途中休場。
長い悲劇の始まりだった。
そのあとの3場所連続全休、復帰した場所も2番目の相撲で右膝の怪我を悪化させ途中休場プラス次の場所全休。序ノ口まで番付を落としたが、序ノ口優勝と次場所も優勝逃すも7戦全勝と意地を見せ、番付を再浮上させた。

2021年秋場所(9月)念願の新十両昇進を果たす。
しかし、前場所後に右足首の腱が切れていたことが判明。その影響から、新十両の場所は1勝14敗と大きく負け越した。その2場所後には患部を庇いながら出場を続けた結果、右膝靱帯の断裂が判明。手術とリハビリが重なり、4場所連続で全休。またもや番付を序二段(60枚目)まで落とし、7勝0敗で優勝を飾る。直近の名古屋場所では、東幕下50枚目で6勝1敗の星を残し、また大きく番付を上げることだろう。

膝の大怪我からの復活劇は、横綱照ノ富士や元大関琴風が(主立って)有名なところではあるが、この朝志雄だって負けてはいない。
常人の理解を越えたケガの痛み・手術・リハビリ(時間経過)

朝志雄の四股名には

「朝」・・・高砂部屋伝統の「朝」
「志」・・・出身地の志摩と出身道場の志友館から「志」
「雄」・・・「雄々しい」、さらに学生時代の恩師・浜野文雄監督の名からもらった「雄」

という素晴らしい意味や願いが込められてるそうだ。

ここ3場所連続6勝1敗でケガ(膝)の状態もいいのだろうか。更にもうひと踏ん張りだ。
是非、この四股名を関取(十両)以上の土俵で満員の観衆の中に光り輝かせてほしい。

明日、8月8日で29歳を迎えるそうだ。

高砂部屋バスタオルでさっぱりと↓↓↓

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