栃錦と若乃花とデンマーク体操と

 栃錦清隆

後の第44代横綱であり、現役引退後は年寄・春日野として、数々の名力士を輩出し、さらに日本相撲協会理事長として、今日(こんにち)の相撲界発展に努めた。177㎝132㎏の上体で得意技は、左四つ、寄り、押し、上手出し投げとする万能型だった。

そんな栃錦(現役時代)の愛称が次の通り

マムシ

名人横綱
技の博覧会
デンマーク体操
土俵の名人    Wikipediaより
とあった。

デンマーク体操って何ぞや?と思って調べてみると、
ダイナミックな動き・筋肉の伸展運動・振動運動を取り入れて構成されたデンマーク発祥の体操。とあった。
これでもわからなかったから、動画がないかと探してみたところ

まぁ、とにかく四肢を絶え間なく動かし、飛ぶ・跳ねる。
これらが、当時の栃錦の相撲っぷりと重なるものがあったのだろう。

またそれらが、第45代横綱・若乃花との名勝負の数々とつながってくる。

二人は水入り当たり前の激しい熱戦・好勝負を演じ続けてきた。
両者の対戦成績は、栃錦の19勝15敗とほぼ拮抗しており、土俵狭しと目まぐるしく動き回る二人の攻防が、全国の相撲ファンを熱狂させた。

栃錦が逝去して、33年が経つ。

相撲界は巡り巡って大横綱・白鵬が去り、新たな時代が到来するべく、連日熱戦が繰り広げられている。

あたみんとひふみん(熱海富士と加藤一二三)

 今年初場所を3勝8敗4休の成績で終えた伊勢ヶ濱部屋の人気者・熱海富士。

11日目からの休場理由は、インフルエンザ感染によるもの。相撲人生初の休場となってしまった。

大分日が経ったから、通常の生活を送れてるだろう。稽古は再開できたかな。

角界入りしてからのここまでを振り返る。

2021年1月・3月場所を、序ノ口・序二段優勝とこれ以上ないスタートを切った。

各段優勝インタビューで、その笑顔と素朴な人柄、語り口がいいキャラクターだなとすぐに焼きついた。

初土俵から所要8場所で関取昇進、その新十両の場所で7勝8敗と負け越すも、十両も4場所で通過。2022年11月場所で新入幕。幕内の壁は厚く4勝11敗で終わり、出直しとなった。

まだ、20歳と伸び代十分。得意の右四つに磨きをかけ、隆盛極める伊勢ヶ濱勢の一角に食い込んでほしい。

Wikipediaによると、妹の陽奈(ひな)は、熱海富士の母校、飛龍高等学校に在学し、2022年秋から、同相撲部初となる女性主将に就任。普段は、男子部員に交じって稽古に励み、去年4月には国際女子相撲選抜大会・軽量級3位に輝いたそうだ。女子相撲の怪物ここにあり!

かわってこちらは、「将棋界の異端児」「神武以来の天才」「1分将棋の神様」の異名を持つ、将棋棋士であり、タレントとしても活躍している加藤一二三。

将棋界では、名人位を獲得した実績があるほどの超一流棋士。
名人=(相撲界)で言う横綱である。

今でいう、藤井聡太的な存在だったのだ。

最年少記録だけでも
史上最年少プロ棋士
最年少勝利・最年少敗北
最年少A級昇級
タイトル戦最年少記録
などがある(まだまだあるかもしれない)

2013年頃から、バラエティー番組に進出。
フジテレビ系「アウトXデラックス」に出演。
「ひふみん」と呼ばれ、一躍、お茶の間の人気者になった。

「あたみん」と「ひふみん」、偶然にもひらがな4文字の愛されキャラの二人を、これからも応援せずにいられないと思った。